出版社内容情報
アイルランド演劇を知るには、まずこの一冊。
やりたい芝居は、アイルランドで見つかるかも!
「現実」(問題提起)と「喜び」(喜劇性)を抱く、
アイルランドならではの舞台作品と戯曲はもちろん、
劇作家、歴史、風俗もわかってしまう入門書です。
第一部ではイェイツ、シング、ベケットなど、
絶対に外せない魅力溢れる戯曲10選をご紹介。
第二部では、作品に描かれている歴史や風俗、価値観など
の背景10 ヶ条を、2 条ずつ5章にまとめて解説します。
坪内逍遥や木下順二に影響を与えたシングはじめ、
意外にも日本とつながりの深いアイルランド演劇。
しかし日本で知られている作品はごく一部。
そんな知られざる名作を発掘できるかもしれない一冊です。
【主な目次】
第一部 現代アイルランド演劇一〇選
1.イェイツ『煉獄』
2.シング『西の国のプレイボーイ』
3.オケイシー『鋤と星』
4.ジョンストン『夢見る遺骨』
5.ビーアン『変わり者』
6.ベケット『ゴドーを待ちながら』
7.フリール『さあ行くぞ.フィラデルフィア!』
8.マーフィ『バリャガンガーラ』
9.キルロイ『ダブル・クロス』
10.マクギネス『ソンム川に向かって行進する
アルスターの息子たちをご照覧あれ』
第二部 現代アイルランド一〇ヶ条
1.ナショナリズムと北アイルランド
ジョンストン『老婦人はノー!と言う』/
ビーアン『人質』/
フリール『デリーの名誉市民権』/
パーカー『ペンテコステ』
2.歴史と宗教
フリール『歴史をつくる』/
マーフィ『飢饉』/
キルロイ『タルボットの箱』/
マレー『モーリス・ハート』
3.移民とアイデンティティ
マーフィ『暗がりの強がり』/
フリール『キャス・マガイアの愛』/
ロビンソン『屋敷』/
リード『磁器カップでお茶を』
4.女性と家族
グレゴリー夫人『グローニア』/
カー『ポーシャ・コフラン』/
フリール『ルーナサの踊り』/
マクギネス『ドリー・ウェストのキッチン』
5.笑いと言葉
オケイシー『ジュノーと孔雀』/
マクドナー『リーナーン一の美女』/
フリール『翻訳』/
シング『聖者の泉』
前波 清一[マエバ セイイチ]
まえば・せいいち
1937年福井県生まれ。
大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。
大阪教育大学名誉教授。英文学(演劇)専攻。
著書に『シングのドラマトゥルギー』(弓書房)、
『劇作家グレゴリー夫人』(あぽろん社)、
『イェイツとアイルランド演劇』(風間書房)、
『アイルランド演劇―現代と世界と日本と』、
『アイルランド戯曲―リアリズムをめぐって―』
(大学教育出版)。
内容説明
芝居の魅力は、アイルランドで見つかるかも!著者厳選の戯曲10作と、アイルランドを知るキーワード10ヶ条に沿った作品20作を紹介。イェイツ、ベケットなど著名な作家の作品から、日本では知る人ぞ知る作品まで、17人の30作が一冊に凝縮。アイルランドの「現実」と「喜び」を背負った、刺激的で濃厚な演劇の世界へようこそ!
目次
第1部 現代アイルランド演劇の名作一〇選(イェイツ『煉獄』;シング『西の国のプレイボーイ』;オケイシー『鋤と星』;ジョンストン『夢見る遺骨』;ビーアン『変わり者』;ベケット『ゴドーを待ちながら』;フリール『さあ行くぞ、フィラデルフィア!』;マーフィ『バリャガンガーラ』;キルロイ『ダブル・クロス』;マクギネス『ソンム川に向かって行進するアルスターの息子たちをご照覧あれ』)
第2部 現代アイルランド演劇の特性一〇項(ナショナリズムと北アイルランド;歴史と宗教;移民とアイデンティティ;女性と家族;笑いと言葉)
著者等紹介
前波清一[マエバセイイチ]
1937年、福井県生まれ。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。大阪教育大学教授を経て名誉教授。英文学専攻、特にアイルランド演劇研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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