えろこれ<br> 洋ピン映画史―過剰なる「欲望」のむきだし

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えろこれ
洋ピン映画史―過剰なる「欲望」のむきだし

  • 二階堂 卓也【著】
  • 価格 ¥3,300(本体¥3,000)
  • 彩流社(2016/12発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 316p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784779122422
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C0074

出版社内容情報

「洋ピン」黄金時代は70 年代。

仏国のサンドラ・ジュリアン、

米国のシャロン・ケリー、

スウェーデンのマリー・フォルサら女優が多数

来日したのだった。



本書は1960 年代? 90 年代までの約30 年間、

日本の映画市場に流布した

欧米のポルノ映画についてまとめたものである。



ポルノ映画とはいえ、日本には純粋なそれは存在しない。

修整されたそれらは結果的に、当時作られていた

セックスシーンを疑似演技で撮影した日本のピンク映画

(独立プロ成人映画)となんら変わりがない。

そこから洋画ピンク(洋ピン)という

日本独特の呼称が生まれた。それらは

きわめて鑑賞意欲を殺ぐものではあったが

大きな集客はあった。億単位の高配収を記録した作品も

なかにはある。しかしそれらが忽然と消えた。

時代がそれらを必要としなくなったのだ。



ビニ本の流行、AVの普及、雑誌・写真集における

ヘアヌード解禁、新風営法による規制強化、

ネットによる無遠慮な裸像の露出。

ボカシだらけの「洋ピン」を見るために

映画館へ行く者はいなくなった。



映画を大衆娯楽のひとつとした場合、

「洋ピン」もまた無視できない存在だったといえる。

日本における「外国映画公開史」として、

おそらく映画業界からも忘れられつつある

「洋ピン」の歴史を、

主に話題となった作品をセレクトしつつ

在野の研究者が高濃度に綴る。

[1章]

洋ピンの曙(1950 ~69)

それは「痴情」と「沈黙」で始まった

映倫と初期セックス映画

配給会社あらまし

北欧のセックス革命と監督たち

フランス二人の開拓者

神話の国(ギリシア)から

アメリカのアニマルシリーズ

[2章]

洋ピンの時代が始まった(1970 ~74)

ドイツの勃興

性医学映画の流行

女子学生と人妻レポート

スウェーデンポルノの輝ける時代

フランスとイタリアの動向

アメリカの攻勢

ハリー・ノヴァックという製作者

ラス・メイヤーと巨乳女優

リー・フロストとJ・サルノ

立体ポルノがやってきた

紳士の国のエロ映画(イギリス)

情炎のエーゲ海

ブームに湧く新興の配給会社

[3章]

1975 年の連鎖(1975~7)

エマニエルの衝撃

偽エマニエル夫人たち

新フランス派の監督

イルザと悪魔シリーズ

マカロニ・ナチ物語

「ディープスロート」旋風

ドイツと北欧ポルノその後

躍進するアメリカポルノ

マリー・メンダムとジェニファー・ウェルズ

香港ポルノ上陸

弱肉強食の興行戦争

謎の配給会社

億を稼いだ洋ピン黄金時代

[4章]

安定期から爛熟の時代へ(1980 ~84)

アメリカポルノの製作者たち

アメリカの監督と作品

ロバート・マッカラムの奮闘

女優の時代へ

ジョニー・ワッドの奮戦

ドイツと北欧の終焉がくる

フランスがんばる

新妖精オリンカ誕生

遂にここまで(放尿・獣姦・SM・近親相姦)

イタリアのセミ・ポルノとは

[5章]

衰退への道(1985 ~93)

アメリカポルノ監督と作品

女優の時代へ

五人のO夫人

イタリアのショウケース公開作品

パロディ映画は花盛り

アメリカのヤング女優たち

OP映画の金髪大作戦

アネット・ヘブン会見記

風営法とビデオの脅威

香港ポルノ再び

洋ピン業界人の告白

配給会社のポルノ撤退

塗り替わる女優地図

監督になった俳優たち

洋ピンのピリオド1993 年

二階堂 卓也[ニカイドウ タクヤ]
1947 年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。
小学校時代より映画に親しみ、新東宝、東宝時代劇、
日活アクション、やくざ映画、香港活劇、そして
欧米の娯楽映画全般と、世間がB 級、C 級と評する映画、
ピンク映画などを徹底的に見続け、評論活動を展開。
偏向もここまでくるとひとつの個性で、
『キネマ旬報』に連載された
「イタリアン・アクションの誇りと栄光」をはじめとする
一貫した評論姿勢に共感するファンも多く、
その後のジャンル映画再評価に多大な影響を与える。
主な著書に
『マカロニアクション大全』、『マカロニ・マエストロ列伝』、
『新東宝・大蔵/怪奇とエロスの映画史』(洋泉社)、
『イタリア人の拳銃ごっこ』(フィルムアート社)、
『ピンク映画史』(彩流社)等がある。

内容説明

永遠なれ、洋ピン!大衆娯楽史上、絶対に無視できない存在だ。絶頂期は70年代、海外からも多くの女優たちが来日した。しかし、ヘア解禁、AVの普及、新風営法による規制強化、ネットでのモロダシ画像等々、もはやボカシの入った洋ピンを観に行く者はいなくなった。外国映画公開史からも映画業界からも忘れられつつある洋ピンの歴史を作品を厳選し高濃度に紹介する。

目次

第1章 洋ピン前史(一九五五~六九年)
第2章 花開く洋ピン(一九七〇~七四年)
第3章 一九七五年の連鎖(一九七五~七九年・PART1)
第4章 USAポルノの成立(一九七五~七九年・PART2)
第5章 USAポルノの黄金時代(一九八〇~八五年・PART1)
第6章 衰退するヨーロッパポルノ(一九八〇~八五年・PART2)
第7章 閉幕への道(一九八六~八九年)
終章 そして洋ピンは消えた(一九九〇~九三年)

著者等紹介

二階堂卓也[ニカイドウタクヤ]
1947年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業。小学生時代より映画に親しみ、新東宝、東映時代劇、日活アクション、やくざ映画、香港活劇、そして欧米の娯楽映画全般とB級と評される映画を徹底的に観続け、評論活動を展開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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わす

1
作家や作品の紹介が大半を占める。60年代後半から西欧諸国で性表現規制が緩和され、デンマークのポルノ解禁を皮切りにソフトコアを経てハードコアへ移行、70年代に洋ピンは全盛期を迎える。『エマニエル夫人』『ディープ・スロート』がヒットしたが、それらを超える作品は以降出ず。80年代半ばに風営法改正で宣伝の自粛を余儀なくされ、アダルトビデオの普及からポルノ映画離れが進み、93年には映倫の外国成人映画指定本数がゼロに。2023/09/24

電撃チャック

1
少なくとも「洋ピン」の意味の分からない人とは友達になれません!若かりし日にモザイクだらけのナチ女囚映画を銀座地球座(わかりやすく言うとシネパトス)に観に行った記憶がよみがえります。2017/02/09

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