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内容説明
15年前、フィリピン紛争地域に「子ども図書館」の一粒の種がまかれた。その芽は着実に成長し、社会不安と貧困で笑顔が消えていた子どもたちに、強い力をあたえ続けている。
目次
第1章 ミンダナオ子ども図書館の子どもたち
第2章 第二章 ミンダナオ島ってどんなところ?
第3章 ぼくが図書館をはじめたきっかけ
第4章 いざ、ミンダナオ子ども図書館の開設(捨てられた石が、すみの親石になった;うれしい再会 ほか)
第5章 生きる力ってなんだろう(神聖な場所;見えない世界を信じきって生きている人々 ほか)
著者等紹介
松居友[マツイトモ]
ミンダナオ子ども図書館館長。1953年、東京生まれ。1979年上智大学大学院独文修士課程修了。ザルツブルク大学留学。福武書店(現ベネッセ)の児童図書編集長を経て北海道へ移住。1998年フィリピン・ミンダナオ島に渡り、2002年「ミンダナオ子ども図書館(MCL)」設立、翌年、現地NGO法人とする。フィリピン・ミンダナオのイスラム戦闘地域近くで、100人近くの子どもたちと共に暮らす。2012年、現地マノボ族の洗礼を受け酋長となる(洗礼名アオコイ・マオンガゴン)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
7
日本からフィリピンのミンダナオ島に渡り、現地で子どもたちの支援活動を行っている松居友さんの活動記録。ミンダナオ子ども図書館とあるので、建物があって本がたくさんあり、そこを訪れて本を読んだり借りたりするイメージがあったが実際は違い、その内容は多岐にわたっていた。車も通れない山奥に行き、絵本の読み語りをしつつも、経済的に恵まれない子どもたちの就学援助や、家庭崩壊していたり親がいない子どもたちを引き取って養っていたりと、まさに愛情なしではやっていけない取り組みに頭が下がる思いだ。豊かさとは何かを考えさせられた。2017/08/31
言葉 って大切
3
ミンダナオ島に行ったことはありませんが、行きたくなりました!内戦の続く地域。平和ボケ、という言葉に、ビクッとしてしまった。。。筆者は『ミンダナオ島の子どものためではなく、日本の若者が心配でこの本を書いた』と。どこか他人事な私たち。なんでも批判する私たち。ミンダナオ島の子どもたちの、ハツラツとした素直な姿に、考えさせられました。2017/09/01
寝子
2
理想の生き方、また遊びに行きたい。2017/03/11
もこもこ
1
フィリピンに行かれた頃に講演会に行きました。久し振りにまた講演会があったので現在どんな活動をされているのか気になり参加することに、ずっと続けて活動されていたとはフィリピンの現状もわかり見えなくて知らない国というのがよくわかりました。大きな国がどれほど悪い事をしているのか知らないとダメだとそれに加担していることを自覚しないと、関心をもっと持ちたいと思いました。2020/10/23
つん
1
フィリピン、ミンダナオ。どんな場所なんだろう。内戦で避難民が出る場所。かつて日本軍の攻め入った場所。先住民族がいる場所。そんな場所に飛び込んで活動する作者の行動力に驚く。きっと、そんな場所でも、子どもがいるという理由でがんばれるのかな。2018/03/24