内容説明
黒人の自由のために闘った、ユダヤ人女子学生の奮闘日記!警察からの暴力、留置所への投獄、地元白人からの脅迫―リン・ゴールドスミスの日記には、危険と隣合わせの状況にありながらも、強い問題意識と行動力で黒人たちの自由を勝ち取っていく公民権運動の「歩兵」とも言うべき姿が描かれていた。黒人一人ひとりとの「顔の見える関係」によって差別の撤廃に取り組んだ、無名の学生公民権活動家の思いが綴られる!
目次
プロローグ
第1部 公民権運動の歩兵たち―SCOPE計画、ユダヤ人、ブランダイス大学(公民権運動史の「失われた章」;ミシシッピ・フリーダム・サマーからセルマへ;SCOPE計画の始動;ブランダイス大学と公民権運動;ユダヤ人と公民権運動;リン・ゴールドスミスの生い立ちと日記の概要)
第2部 リン・ゴールドスミスの日記、一九六五年夏(初めての南部―アトランタからコロンビアへ;カルフーン郡での生活;有権者登録日と逮捕されたリン;SCLC年次大会とバーミンガムへの旅;揺れるカルフーン郡)
エピローグ SCOPE計画の遺産と五〇年後の歩兵たち
著者等紹介
北美幸[キタミユキ]
1972年、福岡県生まれ。お茶の水女子大学文教育学部外国文学科英文学英語学専攻卒業。日本学術振興会特別研究員(DC1)、メリーランド大学大学院留学を経て、九州大学大学院比較社会文化研究科博士後期課程単位取得退学。博士(比較社会文化)。ニューヨーク大学(2011年)、ブランダイス大学(2012~2013年)にてフルブライト研究員。現在、北九州市立大学外国語学部国際関係学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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