内容説明
「不彌国より邪馬台国まで千三百余里、水行一月、陸行一月」というあまりにも難解な『魏志倭人伝』の記述。江戸期より多くの人が挑み、突破しきれなかった「距離・方位・日数」の三次元連立方程式に、本書は、ほとんど矛盾のない、理にかなった答えをきれいに出して、邪馬台国のあった場所にたどり着きました。前人未踏のルートで女王国に至るまでの全旅程。
目次
序章 邪馬台国論争入門
1章 「方位」「距離」「日数」全解に至るまで、その前編
2章 邪馬台国 大和説への疑念
3章 邪馬台国 九州北上回帰説
4章 邪馬台国が動いた
付章 女王の都で手をとりあう論者たちの既刊書を読む
著者等紹介
和田潤[ワダジュン]
紀行作家。1949(昭和24)年11月、長崎県諌早市生れ。長崎市で幼年期を、福岡市で幼年・少年期を、下関市で少年・青年期を送り、広島大学教育学部教育学科卒。東京の出版社の雑誌編集部に勤務の後、1979(昭和54)年よりフリーの立場で旅・鉄道をテーマとする出版物の執筆・編集にたずさわっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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