内容説明
同郷のアンデルセンと同様、貧しい家に生まれたニールセンは、宴会のヴァイオリン弾きから、デンマークが誇る国民的作曲家になり、素朴で心に響く歌曲から交響曲、オペラまで数多くの作品を残した。『フューン島の少年時代』は、幼少期の成長の過程が、のちの人格形成にとっていかに重要であるかを、心温まる筆致で見事に描き、デンマーク文学史に残る自伝文学の傑作とされる。詳細な「訳者解説」、年譜・主要作品一覧・曲紹介・家系図・地図等を付し、ニールセンの生涯と音楽世界を紹介する。
目次
はじめに
誕生から幼年期
少年時代 瓦工場とサムソン
小学校時代 学校と農場
兄たち 初舞台
姉たち
宴会の音楽師たち
木靴 牧師 迷信 新しい家
両親 私の会ったさまざまな人びと
商店の見習い ラッパ兵
兵長のピアノ 年上の女 野営演習
音楽的発展 十六歳の読書 軍楽隊の人びと
父の話 音楽への道 オーデンセからコペンハーゲンへ
著者等紹介
ニールセン,カール[ニールセン,カール] [Nielsen,Carl]
1865年にデンマークのオーデンセ市近郊で生まれる。北欧を代表する作曲家で、交響曲全6作品、弦楽四重奏曲、ヴァイオリン協奏曲、フルート協奏曲、クラリネット協奏曲、オペラ“仮面舞踏会”などで世界的名声を受けているほか、デンマーク、特に生地フューン島の情緒を伝える数多くの歌曲を作曲し、国民的作曲家として不動の地位を保っている。1931年、“仮面舞踏会”再演中にコペンハーゲンで死去
長島要一[ナガシマヨウイチ]
1946年東京に生まれる。コペンハーゲン大学DNP特任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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