内容説明
史上「最も過酷な運命」を辿ったとされる先住民部族の一つ、トュールリヴァー部族の歩み!スペインとの接触以前を起点とし、連邦部族承認を受けた1930年代を終点として、スペイン、メキシコ、アメリカ時代における経験を復元すべく、「文字」を持たない部族の人々の歴史を「記憶」と「語り」を用いて記述した労作。
目次
はじめに 先住民と部族主義
第1章 アメリカ先住民史理論
第2章 「部族」に関する考察
第3章 ヨクートとヨーロッパ諸国
第4章 「見えざる部族」と保留地アイデンティティの構築
第5章 トュールリヴァー保留地における同化政策
第6章 「見えざる民」から「連邦承認部族」へ
著者等紹介
野口久美子[ノグチクミコ]
明治学院大学専任講師。2009年、カリフォルニア大学デイヴィス校アメリカ先住民研究科博士課程修了。博士(アメリカ先住民研究)。同志社大学アメリカ研究所助教を経て2015年より現職。専門はアメリカ先住民近現代史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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