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内容説明
「世界文学」の傑作を生み出す、豊饒な「インド英語文学」の魅力。「インド英語文学」とは何か、誕生の背景、研究の歴史を論述。インド本国でも体系的研究がされていない「分離独立文学」全体を概観し、主要作品を分析する画期的研究。近年、目覚ましい女性作家の活躍と、女性の身体表象も考察する。「インド英語文学研究」の必読書!
目次
第1部 インド英語文学概観―ジェンダーと政治(インド英語文学とは何か;インド英語文学の特徴と諸問題)
第2部 印パ分離独立小説―引き裂かれるアイデンティティ(分離独立文学研究の現状と課題;『真夜中の子供たち』以前の分離独立小説;『真夜中の子供たち』以降の分離独立小説―記憶と歴史の再構築;ジェンダーと共犯性―パブシ・シドハワの『アイス・キャンディ・マン』;ナルシシズムの挫折の物語―サルマン・ラシュディの『真夜中の子供たち』;境界線の魅惑と恐怖―アミターヴ・ゴーシュの『シャドウ・ラインズ』;ディアスポラと分離独立―ミーナ・アローラ・ナヤクの『ダディの物語』;インド建国「神話」の創生―アーザードの回想録とスジャータ・サブニースの『運命の岐路』)
第3部 インド英語文学の女性たち―性・身体・ディアスポラ(孤立する女性の身体―シータの娘たち、アニタ・デサイの『燃える山』と『断食と饗宴』他;反逆する女性の身体―ギータ・ハリハランの女性たち;歓喜に輝く女性の身体―アルンダティ・ロイの『小さきものたちの神』;ディアスポラの表象―キラン・デサイの『喪失の響き』)
著者等紹介
大平栄子[オオヒラエイコ]
都留文科大学文学部英文学科教授。専門:インド英語文学、イギリス文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。