内容説明
主人公ジャック・グラントは校則違反により本国イギリスの農業学校から追放され、「罪人」の心境で親戚を頼ってオーストラリアの農場で働くことになる。古い文明社会の支配から逃れたジャックは、やがて文明に汚染されていないオーストラリアの無垢の自然に出会い、原生林での体験をとおして自分の「内なる魂」に忠実に生きようと決意する…。ロレンス“最大の問題作”オーストラリアを舞台に描かれた文明社会と野性の相剋。
著者等紹介
ロレンス,D.H.[ロレンス,D.H.] [Lawrence,D.H.]
1985~1930年。イギリス出身の作家。大胆な性表現や文明社会と未開社会の葛藤などを主なテーマに据えた。イギリスからイタリア、オーストラリア、ニューメキシコ、メキシコと遍歴。この間に、問題作を次々と執筆。ヨーロッパへ戻って出版した『チャタレイ夫人の恋人』が発禁処分となる
スキナー,M.L.[スキナー,M.L.] [Skinner,M.L.]
1876~1955年。オーストラリアのクエーカー教徒、看護師、作家。オーストラリアでロレンスと出会い、彼女の書いた小説をロレンスが改変、共著書として『ユーカリ林の少年』が完成する
大平章[オオヒラアキラ]
広島県生まれ。早稲田大学大学院博士課程満期退学。早稲田大学教授
戸田仁[トダヒトシ]
岡山県生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了。就実大学名誉教授
青木晴男[アオキハルオ]
埼玉県生まれ。早稲田大学大学院博士課程退学。高知県立大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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