定本荒巻義雄メタSF全集〈第1巻〉柔らかい時計

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定本荒巻義雄メタSF全集〈第1巻〉柔らかい時計

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  • サイズ B6判/ページ数 531,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779121074
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0393

内容説明

ダリのシュールレアリスム思想をSFという“文字”で描き出し、独自の作風を打ち立てた表題作はじめ、精神医学的テーマをあつかった初期傑作作品を収録。作者が初めて商業誌に掲載されすべての出発点となったハードなSF論「術の小説論―私のハイライン論」も併録。

著者等紹介

荒巻義雄[アラマキヨシオ]
1933年、小樽生まれ。早稲田大学第一文学部、北海学園大学短期大学部土木科卒業。家業を継ぐために帰郷したのち、1965年に北海道SFクラブの同人誌『CORE』創刊時より参加。1970年、独自のSF論「術の小説論―私のハインライン論」を引っさげた硬派の評論家として、また日本SF第一世代では筒井康隆、山野浩一と並ぶ思弁小説(スペキュラティヴ・フィクション)、転じてはメタSFの書き手として『SFマガジン』に華麗なデビューを飾り、J・G・バラード、フィリップ・K・ディックらが展開していた欧米の先端的ニューウェーヴSFと共振する傑作群を次々と書き上げた

巽孝之[タツミタカユキ]
1955年、東京生まれ。アメリカ文学者、SF評論家。日本SF作家クラブ会員。現在、慶應義塾大学文学部教授。コーネル大学大学院修了(Ph.D,1987)。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、Full Metal Apache(Durham:Duke UP,2006、2010年度IAFA「国際幻想芸術学会」学術部門賞)ほか。編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社、1991年/2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数

三浦祐嗣[ミウラユウジ]
1953年、札幌生まれ。SF研究家。北海道大学工学部卒業。1976年に北海道新聞社に入社し、編集委員、文化部長などを務め、2013年2月に退職。イスカーチェリSFクラブ元会長。第12回日本SF大会「EZOCON」実行委員長。短編「軌道交差」で第1回SFファンジン大賞(創作部門)を受賞。全日本中高年SFターミナル同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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∃.狂茶党

22
『白壁の文字は夕日に映える』 伝奇ロマンのような物語は、最後の最後でSFに変貌する。 『緑の太陽』 メタミステリ。 正直精神病的な大道具がうまく機能してるとは思わない。 その大道具をもっと掘り下げて欲しかった。 『大いなる正午』 次元土木小説。 哲学的な話題と土木の話が、うまく絡まってるとは言い難い気がする。 作者による注が新たにつけられている。2024/05/07

白義

16
架空戦記の大家として知られる以前の荒巻義雄の、SF作家として最も尖っていた頃のメタSF作品を収めた全集の一巻目。内宇宙という迷宮への志向が時空間すら捻じ曲げ、侵食するにまで至った、濃厚な思弁性と眩暈のするような幻想感覚が両立した超絶傑作ばかり。中でも「大いなる正午」が、超次元宇宙で時空建設を営む神の如き高次生命と、この宇宙から超次元に投げ出された一人の人間がコンビとなり、異次元より全時空を侵食する『海』から次元を守るために時の防波堤を作ろうとする、という異次元規模にまで拡大された鉄腕DASHのような超怪作2016/02/26

スターライト

3
冒頭の「白壁の文字は夕陽に映える」は、『アルジャーノン』の逆、すなわち知能の退行をアイデアにした作品だが、バラードを始めそれぞれのキャラクターが生き生きと描かれていて、キイス作品にもひけをとらない傑作に仕上がっている。次の「緑の太陽」も宇宙が舞台だが、通俗的な冒険SFではなく、人間心理に焦点を当てた興味深い作品。しかし集中の傑作は、やはり表題作「柔らかい時計」だろう。SF作家バラードのテクノロジー観にも通じる切り口で、人間と機械との関係を問い直し、あっと言わせる結末は、見事としかいいようがない。必読。2015/08/13

Mark.jr

2
あの有名なダリの絵から着想を得た表題作から、星雲賞受賞作「白壁の文字は夕陽に映える」まで。どの短編も発表から何十年も経ってますが、その独特かつ幻視的なイメージは今でも鮮烈かつ、バラードなどのもはや古典ですらある海外のニューウェーブSFにまったく引けを取らないものです。2019/07/06

源次/びめいだー

1
第3回星雲賞受賞短編「白壁の文字は夕陽に映える」他を収録した短編集。読み応えのあるSF、メタSF、スペキュラティブフィクションでした。2019/09/28

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