内容説明
ダリのシュールレアリスム思想をSFという“文字”で描き出し、独自の作風を打ち立てた表題作はじめ、精神医学的テーマをあつかった初期傑作作品を収録。作者が初めて商業誌に掲載されすべての出発点となったハードなSF論「術の小説論―私のハイライン論」も併録。
著者等紹介
荒巻義雄[アラマキヨシオ]
1933年、小樽生まれ。早稲田大学第一文学部、北海学園大学短期大学部土木科卒業。家業を継ぐために帰郷したのち、1965年に北海道SFクラブの同人誌『CORE』創刊時より参加。1970年、独自のSF論「術の小説論―私のハインライン論」を引っさげた硬派の評論家として、また日本SF第一世代では筒井康隆、山野浩一と並ぶ思弁小説(スペキュラティヴ・フィクション)、転じてはメタSFの書き手として『SFマガジン』に華麗なデビューを飾り、J・G・バラード、フィリップ・K・ディックらが展開していた欧米の先端的ニューウェーヴSFと共振する傑作群を次々と書き上げた
巽孝之[タツミタカユキ]
1955年、東京生まれ。アメリカ文学者、SF評論家。日本SF作家クラブ会員。現在、慶應義塾大学文学部教授。コーネル大学大学院修了(Ph.D,1987)。主著に『サイバーパンク・アメリカ』(勁草書房、1988年度日米友好基金アメリカ研究図書賞)、Full Metal Apache(Durham:Duke UP,2006、2010年度IAFA「国際幻想芸術学会」学術部門賞)ほか。編著に『日本SF論争史』(勁草書房、2000年、第21回日本SF大賞)、編訳書にダナ・ハラウェイ他『サイボーグ・フェミニズム』(トレヴィル/水声社、1991年/2001年、第2回日本翻訳大賞思想部門賞)ほか多数
三浦祐嗣[ミウラユウジ]
1953年、札幌生まれ。SF研究家。北海道大学工学部卒業。1976年に北海道新聞社に入社し、編集委員、文化部長などを務め、2013年2月に退職。イスカーチェリSFクラブ元会長。第12回日本SF大会「EZOCON」実行委員長。短編「軌道交差」で第1回SFファンジン大賞(創作部門)を受賞。全日本中高年SFターミナル同人(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
∃.狂茶党
白義
スターライト
Mark.jr
源次/びめいだー
-
- 和書
- 脱構築と公共性