内容説明
『宇宙25時』は、1978年に発表された初期作品集。日本SFの変革期に忽然と現れた作者・荒巻義雄の描いた夢幻の世界とは?荒巻と同じく北海道出身の川又千秋氏が解説を書き下ろし!雄弁な荒巻義雄の作品構築の裏側に迫ったインタビュー「術・マニエリスム・SF」や、のちの『紺碧の艦隊』や『旭日の艦隊』の思想的な源ともなった「ポンラップ群島の平和」、そして、幻の「解説柔らない艦隊―荒巻義雄「ポンラップ群島の平和」」(巽孝之)も特別収録!
著者等紹介
荒巻義雄[アラマキヨシオ]
1933年小樽市生まれ。早稲田大学で心理学、北海学園大学で土木・建築学を修める。日本SFの第一世代の主力作家の一人。現在も札幌で旺盛な作家活動を続けている
巽孝之[タツミタカユキ]
SF評論家、慶應義塾大学教授
三浦祐嗣[ミウラユウジ]
SF研究家、元北海道新聞文化部長。イスカーチェリSFクラブ元会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
スターライト
4
表題作を含む4篇の中篇、および同人誌掲載作等を収録。「レムリアの日」はのちの古代史への関心がうかがえる佳作、「ああ荒野」はヒロイック・ファンタジイの変種と読めないこともない。「無限への崩壊」は、主人公をミュータンツ・ハンターと設定していて平井和正作品かと思わせて、荒巻らしい工夫を凝らしていて面白い。「宇宙25時」も、月に基地を置く秘密機関の物語だが、クスリの作用による「幻覚」が、事実なのか虚構なのかあいまいで不思議な読後感を残す。いずれも読み応えのある作品で、荒巻の技巧を堪能できるショウケースとなっている2015/04/13
ぶうたん
2
初期の中編集をコアにした巻。同人誌及びムック掲載の短編を含む。表題作は難解だが、それ以外は分かりやすく、かつ『柔らかい時計』に収録予定の短編群とも少し雰囲気が異なりいわゆる文学的な香りの強いものである。追加の短編はディックのオマージュと架空戦記全盛時代の寓話的な作品で楽しめる。2015/04/12
かやは
1
ん十年ぶりくらいで再読。すごく独特で、いつ読んでも新しくていいんですよ。2015/12/31




