内容説明
アフリカ系アメリカ女性で初めてノーベル文学賞を受賞した作家トニ・モリスンの小説テクストを、「物語の枠組み」そして弱者どうしの「三角形のきずな」という観点から犀利に分析する。
目次
第1部 初期の小説(一九七〇年~一九八三年)(裏切りとセクシュアリティ『青い瞳がほしい』;閉ざされた水の下の欲望『スーラ』;三角形の欲望『ソロモンの歌』;赤ずきんちゃん気をつけて『タールベイビー』;ブラック・ガール、ホワイト・ガール「レシタティーフ」)
第2部 中後期の小説(一九八七年~二〇〇八年)(語るもの/語りえぬもの『ビラヴィド』;反復、変奏/変装、誤読『ジャズ』;ルビーの血/エメラルドの水『パラダイス』;廃屋のカナリア『ラヴ』;家父長制、奴隷制、母と弟『マーシィ』)
著者等紹介
鵜殿えりか[ウドノエリカ]
愛知県立大学教授。筑波大学大学院博士課程文芸言語研究科単位取得退学。博士(文学)。専門はアメリカ文学(19・20世紀)、アフリカ系アメリカ文学、人種・ジェンダー・セクシュアリティ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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