内容説明
災厄の果実が、またひとつ増えていく―南北戦争前のアメリカ南部の田舎町インディアンタウン。“嘘”をつくことによって果てしなく堕ちていく町の名士。恐怖と笑いが入り混じる独特の筆致で浮かび上がるトウェインの鋭い人間観察と、同時代アメリカへの批判的精神。晩年の幻の「傑作」、本邦初訳!原型となった短編「インディアンタウン」(1899)も収録(本邦初訳)。
著者等紹介
トウェイン,マーク[トウェイン,マーク] [Twain,Mark]
1835‐1910。本名サミュエル・ラングホーン・クレメンズ(Samuel Langhorne Clemens)。1839年に家族と共に移り住んだ町ミズーリ州ハンニバルで幼少期の大半を過ごし、その後、印刷工、蒸気船パイロット、新聞記者などの職業を転々としながら文筆家への道を歩み始める。1869年出版の旅行記『地中海遊覧記』で文名を確立し、南北戦争後のアメリカ文学を代表する書き手としての活躍が本格的に始まる
里内克巳[サトウチカツミ]
京都大学大学院修士課程修了。現在、大阪大学言語文化研究科准教授。南北戦争後から20世紀初頭までのアメリカ文学を主たる専門とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Apple
28
物語を通じて、人間の本質を包み隠さずに描き、読者に突きつける、文学とはかくあるべきというような作品と感じました。誰もが自身は悪者になりたくなくて、「内なる君主」を喜ばせるためにしばしば善行を行うということを指摘しており、そう言ってしまっては「道徳」がひっくり返っちゃうのでは?と思いました。でも自分のちょっとした善行の影にも、後から気持ち悪い思いをしたくない、みたいな心理があるのは確かだなと感じます。主人公ジョージ•ハリソンの、自らの偽りのプライドに焼かれてゆくようなストーリーに激しくハラハラしました。2025/10/27
トムトム
4
自分の胸に手をあてて考えると、こんなような事しちゃってるかもしれないと思う。ちょっと嘘ついたら、どんどん手に負えなくなっていき…。トウェインの本は読みづらいんだけど、頑張って最後まで読むとやみつきになる。シュール!2019/07/24
takao
1
ふむ2024/10/23
Mc6ρ助
1
図書館本、一ヶ月借りて挫折。そっそこに置いちゃだめでしょ、的なソープ・オペラ並みの(実は巧妙に計算されたものでしょうが)導入部がすでに年寄りの神経には耐えられなかった。2015/06/20




