内容説明
「『兵士たちの連合赤軍』を読むための基礎知識」と「連合赤軍当事者のその後」を増補。
目次
受験体制のなかで
全共闘運動
赤軍派への参加
M作戦と連続蜂起
ゲリラ戦争路線への転換
赤軍派と革命左派による新党結成
生と死の狭間
山越え
あとがき―あさま山荘銃撃戦にふれて
僕にとってこの本はまさに教科書だった
著者等紹介
植垣康博[ウエガキヤスヒロ]
1949年1月静岡県生まれ。1964年4月静岡県立藤枝東高校入学。1967年4月弘前大学理学部物理学科入学、のちに退学。1972年2月19日逮捕。1982年6月18日一審懲役20年の判決。1986年9月26日二審懲役20年の判決。1993年2月19日最高裁判決。1998年10月6日刑期満了で出所(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yumiko
69
知りたかったのはあんな悲惨な末路を迎えた連合赤軍とは一体何だったのかということ。読み終えても理解したとは言い難く、正直モヤモヤ。当初は高邁な思想があったのかもしれないけれど、徐々に自らの思想に殉ずるための闘争に変化していく様がなんとも言えず不快だ。総括というのも自己批判のかたちをとった洗脳に似ているし、壮絶なリンチ事件に至っては己の命惜しさを弱者に被せたとしか思えない。多くの死者を出し社会を震撼させた大事件でありながら、その内情のあまりのお粗末さがただただ虚しい。2017/01/18
へっけ
12
山岳ベース事件にて、同志殺害に関わり恋人を亡くした著者、植垣康博。彼の学生時代から都市における銀行強盗、爆弾作り、逃避行、山岳ベース事件についての詳細を淡々と述べている。出版当時でさえ事件から12年経過しているが、正確な日時や天気まで記載されている場面もあり、事件当時から細かく記録していたことが分かる。中盤頃の「山」に「物語」が移るまでは、正直、退屈であるが、連合赤軍事件とは何だったのかがよく分かる歴史書である。2018/09/02
ちゃむ
2
激し過ぎる青春を精一杯頑張った著者の記録。山岳ベースで突然おかしくなった訳ではなくそこに至るまでに「理不尽な状況を乗り越えてこそ強くなれる」という空気が全体に作られていた事がよくわかります。仲間殺しが恋人に及んでも受け入れる心理が少し理解できました。夜中の決死の雪山越えを経て著者は逮捕されますが、仲間はあさま山荘へ向かいます。辛い状況ほど頑張る当時の著者なら山荘へ行きたかったんじゃないかなと思いました。2018/01/04
Daisuke Yagi
1
初めて読んだこの手の本。時の時勢を感じる。“現状否定”“改革必要”はいいが、“エネルギーが内向き”“感情を表す行動”が間違っている。2017/06/10
Masayuki Shimura
1
[末端よりの報告]完全に閉じ込められた「あちら側」の世界の話を、「こちら側」の世界の言語で一貫して書き残しているところに、本書を読む第一の価値があるのではないかと思います。時代も、思想背景も異なり、今ではその感触の一端すら知覚することが難しいであろう「あちら側」の話が、植垣氏の翻訳を通して非常に鮮明に伝わってきました。2016/05/04
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- 知ろうとすること。 新潮文庫