内容説明
『リチャード二世』『ヘンリー四世』(第1~2部)『ヘンリー五世』『ヘンリー六世』(第1~3部)『リチャード三世』の題材として有名な陰謀渦巻く権力闘争が凝縮した薔薇戦争(1455~1485/87)を新説を取り入れ、詳細に記述した基本図書。
目次
もう一つの楽園、天国の如き地
シェイクスピアと薔薇戦争
幼君の統べる地に降りかかる災厄
神に選ばれて
あらゆる栄華も威厳も遠ざけることを、朕は誓う
僭王
王者に安眠なし
筆舌に尽くしがたい名声
権勢高き征服者
嬰児の手に渡った王笏〔ほか〕
著者等紹介
ロイル,トレヴァー[ロイル,トレヴァー] [Royle,Trevor]
1945年生まれ。英国エディンバラ在住の軍事史家。エディンバラ王立協会会員。BBCにて、軍事及び国際問題についてのレギュラー・コメンテーターを務める
陶山昇平[スヤマショウヘイ]
1978年生まれ。福岡県出身。東京大学法学部卒業。ロンドン大学(UCL)、オックスフォード大学修士課程(Msc)修了。現在、内閣官房参事官補佐(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
スプリント
10
読み切った感を久々に味わえた。 イングランドのみならずスコットランドやフランス、フランス内の公国も入り乱れての権力闘争。2023/12/20
遊未
8
なかなかばら戦争が始まらず、しかし、百年戦争はジャンヌ・ダルクのためか終盤をイギリス側から書かれたものは少ないので、興味深い。でも、さすがにややこしいです。人物相関図は読めばわかるので、少しばかり系図がほしい。テューダー家の人々は何となく生き残り何となく国王となり・・・というイメージでしたが、やはり戦争、亡命と苦労ばかりでした。いずれシェークスピアを読みたいものです。2015/10/15
hrurururu
5
薔薇戦争が始まったのはウィキペディアによると1455年だが、そもそもの事の起こりは、リチャード2世の暴政に耐えかねて、1399年に王の従兄弟がクーデターでヘンリー4世として王位を簒奪した事。この話を、なぜリチャード2世は暴政を敷いたのか?から始めている為、前段がとても長かったが、背景はよくわかった。巻頭に家系図があるのだけれど、情報がまるで足りず、自分で家系図を書きながら熟読。読了に2ヶ月かかりました。薔薇戦争を終わらせたヘンリー7世の息子、ヘンリー8世がなぜ男子の後継を産むことにこだわったかも納得。2019/11/13
わきち@肩書きは妄想家
5
こちらもやっと完読しました。ええと…歴史書、という観点から読むとちょっと違うんじゃないかなと(何年というものも多少違っている気がするような)思いますが、とても濃い内容でした。訳者wwwというのはみなさん書いてらっしゃいますが、著者も歴史家ではないようでwwいったいこれはwwまさにマニア向けww面白かったです。ええ、訳者の経歴とが一番面白かったですけどね。事実は小説より奇なりとはまさにwww2015/08/30
エンタツ
5
イングランドが、フランスとの百年戦争を終えて、その軍事力を内戦に持っていったという、ヨーロッパの中世からルネサンスにかけての、バランスとして必然(嫌偶発的?)なものである。大体が、ヘンリー六世の無能さと、野心的な王妃と世嗣の王子に貴族同士の内紛、あ、これ日本で言えば応仁の乱だ、と気づくかたもいるだろう。しかし日本と違うのは最後のヨーク家の王、リチャード四世が、財政立て直しを実行し、外交でも手を加え、その上で、デューダー家の、絶対王政の下地になったことであろうか?2015/07/01
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