内容説明
モンゴルに千年以上前から伝わる英雄譚『ゲセル王物語』からのエピソードを「モンゴル切り絵」とともにおくる。
著者等紹介
野中惠子[ノナカケイコ] [Sandagdorj,Turburam]
1936年生まれ。早稲田大学第一文学部英文学科卒業、早稲田大学大学院修士課程修了
サンダグドルジ,トゥルブラム[サンダグドルジ,トゥルブラム]
モンゴル切り絵作家。1969年ウランバートル生まれ。1991年モンゴル国立美術大学卒業。父サンダグドルジが復活させた「ツァーサンバル(モンゴル切り絵)」の技を受け継ぎ、1990年、「モンゴル帝国成立750周年記念芸術コンクール」で優勝、「モンゴル秘史成立750周年記念出版本」の挿絵・装幀を手がける。モンゴル切り絵を芸術の域まで高め、ノルウェー、ポーランド、ドイツ、フランス、日本等で個展を多数開催。現在、アメリカ在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りんご
1
モンゴル切り絵がかなり好みだった。直線的できっぱりしていて、黒一色なのにモンゴルの鮮やかな衣装が目に浮かぶような。物語自体も、おばあさん(馬みたいに大きな眼の!)が語る昔話に子どもたちの合いの手がはさまる入れ子のような構造になっていて面白い。小さな子どもに読み聞かせるにはちと難しいかもしれないが。 ズルはよくないが辮髪を切り取るのは道徳的にアリ、というのがちょっと驚き、文化の差だろうか。日本にも耳塚とかあるけどややニュアンスが違うよね。2024/04/24
ビシャカナ
0
モンゴルの民話で語られる英雄と、その馬の物語。雄々しい英雄と、甲斐甲斐しい馬の姿にモンゴルらしさを感じる。それを語るのも馬のような顔たちのおばあさんというのも味がある。あとがきの執筆に至った経緯、ほんの昔まであった馬と人の生活。モンゴル人と馬の関係なども面白い。2017/07/31
よっ!
0
主人を思う馬の健気さ。馬の賢さが存分に描かれている。2024/04/12
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