内容説明
一人の少女が変死体で発見された。遺留品から、彼女は桜坂恵理朱らしいという情報が、メディアを通じて流れていた。小説家をしている「僕」(葉山秀司)は、どういうわけかその事件のことがずっと気になっていたが、しばらくして友人の田上梨愛から相談を持ちかけられる。ネットワークを用いたコミュニケーション・システム「ELIS」で彼女が使っているアカウント宛てに、死んだはずの桜坂恵理朱に宛てたメッセージが次々に届いているらしい。秘密めいたそのメッセージは当初、「13番目の魔女」を名乗る人物から送られていた。しかししだいに、桜坂恵理朱宛てのメッセージは、それ以外のアカウントからも、梨愛のところに届くようになった。それはまるで、ネット上で梨愛が、桜坂恵理朱として認知されているかのようでもあった…。「ELIS」システムとは?「13番目の魔女」とは?謎の少女「桜坂恵理朱」の正体とは…?情報ネットワークに潜む闇…。
著者等紹介
大橋崇行[オオハシタカユキ]
1978年生。作家、ライター、国文学者。上智大学大学院修了(修士)後、総合研究大学院大学修了。博士(文学)。国文学研究資料館研究員を経て、岐阜工業高等専門学校一般科目(人文)科助教(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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