内容説明
漱石、一葉、荷風、三島由紀夫、宮部みゆき…かつての東京市の坂は多くの文士に愛され、その作品に登場してきた。それらの坂の中から代表的なものを取り上げ、坂と文芸と地誌をひも解く、東京人必修の教養“坂本”。約300の坂に言及!
目次
千代田区―旧麹町区・神田区(森田草平、平塚らいてうが眺めた中坂上と周辺の坂道;歴史の地、紀尾井坂と周辺の坂 ほか)
港区―旧芝区・麻布区・赤坂区(愛宕山から三田の台地へ;高輪台の坂道 ほか)
新宿区―旧四谷区・牛込区(風情のある荒木町と周辺の坂道;四谷から信濃町へ ほか)
文京区―旧小石川区・本郷区(徳川の女性の聖地、伝通院周辺の坂;『太陽のない街』の舞台・千川どぶと周辺の素敵な坂道 ほか)
台東区―旧下谷区(東北線沿いの坂の変化による子規の散歩道の消失;谷中の坂道を訪ねる)
「夢」に現れた坂/象徴としての坂(漱石『夢十夜』と坂の心理学;村上春樹と坂の心理学)
著者等紹介
原征男[ハラマサオ]
1939年生まれ。63年東京大学文学部社会学科卒、東レ(株)入社、人事労務分野を歩み、2000年に東レ・デュポン(株)常務を退任、愛知みずほ大学教授(経営学)を経て現在(株)NRLファーマ監査役。会社退職後「坂道」に魅入られ、東京23区内の全坂を踏破、2005年には坂学会を設立、会長に就任。読売文化センター他で講師を務める
瀧山幸伸[タキヤマユキノブ]
1955年生まれ。78年東京大学教養学部教養学科卒(人文地理専攻、芸術副専攻)。1978年~企業勤務のかたわら坂研究ほかにいそしむ。坂学会副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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