内容説明
1000例の手術実績、海外からも高く評価される技術を持ちながら、保険医登録抹消寸前まで追い込まれた万波誠医師らの移植医療の真実の姿を、長年にわたる密着取材、丹念な調査で詳細に明かす。真に患者のQOLを優先する医療としての修復腎移植を世に問うとともに、日本移植学会のモラルと体質を、事実をもとに厳しく追及した骨太ノンフィクション!
目次
プロローグ 臓器売買
第1章 内部調査
第2章 調査委員会
第3章 学会共同声明
第4章 「病腎移植」禁止に異議
第5章 医療現場
第6章 裁判
第7章 検証
第8章 病理学会からの異論
第9章 臨床研究
第10章 試算
第11章 移植学会という名の“医療マフィア”
エピローグ 公開質問状
著者等紹介
高橋幸春[タカハシユキハル]
1975年、早稲田大学卒業後、ブラジルへ移住。日系邦字紙パウリスタ新聞(現ニッケイ新聞)勤務を経て、1978年帰国。以後、フリーライター。高橋幸春名でノンフィクションを執筆。1991年に『蒼氓の大地』(講談社)で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。2000年に初の小説『天皇の船』(文藝春秋)を麻野涼のペンネームで上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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