ベルリン 分断された都市

ブッデンベルク，ズザンネ【著】〈Ｂｕｄｄｅｎｂｅｒｇ，Ｓｕｓａｎｎｅ〉/ヘンゼラー，トーマス【著・画】〈Ｈｅｎｓｅｌｅｒ，Ｔｈｏｍａｓ〉/フランツ，エドガー【訳】〈Ｆｒａｎｚ，Ｅｄｇａｒ〉/深見 麻奈【訳】

彩流社（2013/09発売）

• サイズ B5判／ページ数 95p／高さ 26cm
• 商品コード 9784779119323
• NDC分類 234.075
• Cコード C0022

内容説明

冷戦による分断を最も顕著に体現した都市の歴史漫画。ベルリンの壁建設から崩壊までの東ベルリンの実態を５人の実話から明かす。

目次

第１話　レギーナ・ツィーヴィツ―私の高校卒業を危うくしたベルリンの壁の建設
第２話　ウルズラ・マルヒョー―ベルリンの壁に面した病院
第３話　ホルツアプフェル家―空中ケーブルを使った壁越え
第４話　デトレフ・マッテス―壁の向こう側
第５話　ヤン・ヒルデブラント―僕の１８歳の誕生日

著者等紹介

ブッデンベルク，ズザンネ［ブッデンベルク，ズザンネ］ ［Ｂｕｄｄｅｎｂｅｒｇ，Ｓｕｓａｎｎｅ］
アーヘン大学およびポツダム映像放送大学を卒業後、映像とイラストを専門とする「Ｚｏｏｍ　ｕｎｄ　Ｔｉｎｔｅ　Ｂｕｄｄｅｎｂｅｒｇ　ｕｎｄ　Ｈｅｎｓｅｌｅｒ」社を設立。コミック、イラスト、絵コンテ制作を手掛けている

ヘンゼラー，トーマス［ヘンゼラー，トーマス］ ［Ｈｅｎｓｅｌｅｒ，Ｔｈｏｍａｓ］
アーヘン大学およびポツダム映像放送大学を卒業後、映像とイラストを専門とする「Ｚｏｏｍ　ｕｎｄ　Ｔｉｎｔｅ　Ｂｕｄｄｅｎｂｅｒｇ　ｕｎｄ　Ｈｅｎｓｅｌｅｒ」社を設立。コミック、イラスト、絵コンテ制作を手掛けている

フランツ，エドガー［フランツ，エドガー］ ［Ｆｒａｎｚ，Ｅｄｇａｒ］
１９７１年ドイツ・デュイスブルク生まれ。１９９９年デュイスブルク大学大学院東アジア地域研究科修士課程修了。２００４年東北大学大学院文学研究科人間科学専攻博士課程修了。現在：神戸市外国語大学准教授

深見麻奈［フカミマナ］
１９７５年大阪生まれ。２０００年立命館大学大学院国際関係研究科博士前期課程修了。ドイツ・フライブルク大学文学部留学。ドイツ文化センター奨学生としてゲッティンゲンおよびデュッセルドルフへ留学（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Nobuko Hashimoto]

実話を基にした５本の漫画。あっというまに読める。決死の覚悟で国境を越えた女性や、夜の闇にまぎれて空中ケーブルを伝って逃避行した家族の体験談は映画のよう。漫画の出来としてはまあアレだが、歴史や実態をわかりやすく伝えてくれる資料である。当時を知ることのできる博物館などの案内もあり、ベルリン旅行の下調べにも使える。

2016/06/16

[Wisteria]

東西ドイツ分断の時代の実話を五つの漫画にして紹介されている。この漫画がまあひどい。絵はド下手くそ、話は分かりにくい。漫画にする必要あったの？と聞きたい。むしろこんな貴重な体験は文章で読みたい。

2017/07/02

[四葉]

ミュージカル「ヘドウィグアンドアングリーインチ」観劇に備え、彼らがどのような時代に身を置いていたのかを知る一助となればと手に取った。ベルリンの壁形成の1961年から62年、65年、87年、そして壁崩壊の瞬間1989年と、時系列にそって5人の実話を基に構成されたコミックとなっていてわかりやすい。人物の描写はやや淡々と描かれているのに、もし自分が彼らだったらと思うと泣きたくなるぐらい怖いし、崩壊へと導いた彼らの内に秘めた怒り、自由への渇望の強さがどれほどのものであったか十分に伝わってくる内容だった。

2019/08/08

[エトランジェ]

いつか子供にも読ませたい。一家で脱出を図った話に一番驚いた。DPRKはこの後どうなるんだろうか。

2018/09/27

[jin]

第二次大戦後、連合国により東と西に分断されたドイツ。特に東ドイツに属したベルリンは西ベルリンと東ベルリンに分断された。その東ベルリンでの生活を漫画で描いたもの。突然人為的に国境が分断されるということがどういうことなのか、ちょっと分かった気がした。

2017/07/31