内容説明
「原爆」は破壊力の大きい通常兵器の延長…都市への無差別爆撃と同様の“衝撃戦略”の一環だった!原爆投下がすぐに戦争終結をもたらすとは、アメリカの戦争指導者は考えていなかったのだ。原爆投下は、ヒロシマ、ナガサキ以降のある面で創られた“神話”ではなく、投下に至る前の歴史解明にその本質が存在する。それは、核兵器認識に関する叙述が、原爆投下によって始まることが多いなかで、本書は原子爆弾/核兵器への認識を導きとして、日本の降伏を分岐点あるいは結節点として、第二次世界大戦終結前と後の世界を結びつけることによって核時代、冷戦、そして現代の核問題をさぐる。
目次
第1章 戦争の終結―問題の所在
第2章 衝撃戦略と原爆投下
第3章 原子爆弾―「特別な」兵器か「通常」兵器か
第4章 奇跡―B‐29の基地としてのテニアン島
第5章 原爆投下、ソ連参戦、日本降伏
第6章 革命的兵器になった原子爆弾
第7章 戦後世界における革命的兵器としての原子爆弾
補論 学術文献について
著者等紹介
ゴーディン,マイケル・D.[ゴーディン,マイケルD.] [Gordin,Michael D.]
プリンストン大学教授(ローゼンガーティン近現代史教授)。科学史およびロシア史専攻。2001年にハーヴァード大学でPh.D.を取得後、2003年にプリンストン大学助教授、2007年に同準教授、2009年に同教授に就任。2011年にグーゲンハイム財団フェロー、2011年から2012年に全米人文科学基金特別研究員
林義勝[ハヤシヨシカツ]
明治大学文学部教授。アメリカ史
藤田怜史[フジタサトシ]
明治大学大学院文学研究科博士後期課程。アメリカ外交史
武井望[タケイノゾミ]
明治大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。アメリカ外交史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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