内容説明
花々が咲き誇り、緑燃ゆる夏。鳥たちはいまはもう、みんなやって来た。さあ、川遊びへ、山歩きへ!自然と思索を愛したヘンリー・ソローの日記のうち、1838~60年の6月1日~7月10日まで。
著者等紹介
ソロー,ヘンリー[ソロー,ヘンリー] [Thoreau,Henry David]
1817‐1862年。アメリカの思想家・作家・博物誌家。ハーバード大学卒業後、家業の鉛筆製造のほか、教師、測量、大工などの仕事をしながら、自然観察と思索の記録を膨大な日記に残した。晩年はこの日記をもとにして郷土コンコードの暦を書こうとしていた。生前に刊行された本は『コンコード川とメリマック川の一週間』、『森の生活』の二冊だが、死後、講演に使われたエッセイや日記なども刊行され、特に「一市民の反抗」はガンジーやキング牧師の愛読書としても知られる
山口晃[ヤマグチアキラ]
慶應義塾大学法学研究科博士課程にて政治学を専攻。駒沢大学講師。2008年から獨協大学オープンカレッジにて、ソローの日記を原文で読む翻訳講座と、ソローの文章を日本語で味わう朗読講座を担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ソラーレ
6
すがすがしい気持ちになった!ソローの自然観察の日記。場所はアメリカ東北部の湿地帯、牧草地が広がる。牧草地からの朝日の眺めは素晴らしかったんだろうと想像する。現地の植物や鳥、気候などの知識が興味深い。心に残ったところは「人間であることは人間の仕事をすることである。私たちの源はつねに、努力することである。成功とは努力のことである、といっても良いかもしれない。奮闘は美徳本来の能力なのである。本当に働くものは彼の主人によってでなく、彼の労働によって報いられる。勤勉さはそれ自体報酬なのである」2022/07/03
元気伊勢子
4
暑さが吹っ飛ぶような本。ベリー類に、カエルに、ルピナス。自分ももしタイムマシンがあったら1850年代のアメリカの自然を味わいたい。2024/08/10