フロベールの聖“領域”―『三つの物語』を読む

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784779118777
  • NDC分類 953
  • Cコード C0098

内容説明

新進気鋭のフランス文学研究者が、十数年の歳月をかけ“聖”という視点から鋭く読み解く。三つの短編に対応する長編『ボヴァリー夫人』『聖アントワーヌの誘惑』『サラムボー』との比較を通して明らかになる、新たなフロベール独自の美学・宗教観と物語世界。

目次

第1部 『聖ジュリヤン伝』―フロベールと聖人伝説(フロベールの宗教性;『聖ジュリヤン伝』流動する時空;『聖ジュリヤン伝』におけるジュリヤンの「道行き」)
第2部 『純な心』―女性・地方風俗・信仰(『ボヴァリー夫人』エンマ・ボヴァリーの宗教的世界;『純な心』変容する空間;『純な心』における「聖域」)
第3部 『ヘロディア』―フロベールとオリエント(『サムラボー』における「彼方」の世界;『ヘロディア』声と視線の交錯;『ヘロディア』におけるヘロデの「不安」)

著者等紹介

橋本由紀子[ハシモトユキコ]
2000年ルーアン大学(Universit´e de Rouen,France)DEA(専門研究課程)修了。2007年青山学院大学大学院博士後期課程満期退学(文学研究科フランス文学専攻)。現在、日本大学国際関係学部助教。日本フランス語フランス文学会/日本比較文学会/国際文化表現学会/日本フロベール研究会(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゴリラ爺

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フローベールと聖性や崇高概念について簡潔にまとめた序章は面白かったが、各論があらすじ紹介じみていて研究不足だと感じた。一般読者向けにしては文章が固いし、専門書にしては内容が薄い。どうしたら「切り口を変えたあらすじ」にならずに「論」になるかというのは、文学研究を志す者なら学部生時代などに考え抜いているはずだと思うが、どうなのだろうか。数年後に出された『感情教育』論はわりあい面白かっただけに、物足りなさを感じた。2023/12/21

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