内容説明
ブラジルでボサノヴァが誕生して五十数年、日本でもすっかり定着したボサノヴァ。しかしブラジルと日本では「ボサノヴァ」の認識には大きな開きがある。本書ではブラジルからの視点でボサノヴァを論じ、まだ日本では知られていない逸話や重要なアーティストたちを徹底的に紹介する。
目次
第1章 ボサノヴァの生まれた背景
第2章 ボサノヴァの定義
第3章 ボサノヴァの分類
第4章 ボサノヴァの知られざるエピソード
第5章 今こそ正当に評価したいボサノヴィスタたち
第6章 海外に渡ったボサノヴァ
第7章 ボサノヴァから派生したムーヴメント
第8章 現代のボサノヴァ
第9章 日本におけるボサノヴァ
著者等紹介
ヲゥーパー,ウィリー[オゥーパー,ウィリー][Whopper,Willie]
ブラジル音楽評論家。ブラジル音楽フリーペーパー「ジョルナル・コルデル」編集長。ブラジル訪問歴13回。現地のブラジル人アーティストと直接交流し、独自の情報網を持つ。2006年東京・西荻窪にブラジル情報発信スペース「Aparecida」開店。2011年9月、第1回ブラジリアン・プレス・イワード音楽部門受賞(日本人で唯一人)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
20
音楽を聴くのに頭でっかちになるのはどうかなって思ってます。字のとおり、楽しめばいいのだから。そんな意味では、少し頭でっかちな内容。好きずきはあるんだろうけど。2013/11/10
くら
2
凄まじいばかりの情報量、そして溢れんばかりの真摯さ。ブラジルに、その音楽に人生をささげた人の矜持に感服です。ボサノヴァだけでなく、周辺の、いやブラジル音楽全般の格好のガイドです。ただ、本書に紹介されている重要アーティストや音源のかなりの部分が入手困難、ってのが残念でなりません。多少なりともブラジル音楽に係わるものとして襟を正すべし!と喝を入れられたような気分です。名著!2013/03/29
Sachi
0
ボサノヴァに捧げる情熱や該博な知識など、多くの美点の存在はまったく疑うべくもない。それでも、もう少し情報を厳しく吟味し切り詰めてくれていたなら、と恨み言めいた思いを拭い去れないのは、こちらがボサノヴァ入門者に毛が生えた程度の青い読み手だからだろうか。2013/07/10
ishida
0
非常に濃い内容だった…ちょっと上から目線がちな点が鼻についたが2021/05/29