内容説明
『リボンの騎士』から『ベルサイユのばら』…『少女革命ウテナ』まで。ヒロインをキー・コンセプトにした画期的なジェンダー論の試み。“男装の少女”を切り口にした卓抜な現代少女マンガ論。第3回女性史学賞受賞作。ゼロ年代の『桜蘭高校ホスト部』と『放課後保健室』を増補。
目次
第1章 “男装の少女”キャラクターの出発点―手塚治虫『リボンの騎士』(“男装の少女”の誕生;サファイヤの造形 ほか)
第2章 「傍流」としての“男装の少女”―水野英子『銀の花びら』(“男装の少女”ものの停滞期―黎明期少女マンガと戦後少女小説;「悪書追放運動」と「自主規制」 ほか)
第3章 “男装の少女”の成長―池田理代子『ベルサイユのばら』(週刊誌時代と新人マンガ家たち―萩尾望都『雪の子』;『ベルサイユのばら』と“男装の少女”オスカル ほか)
第4章 “男装の少女”の反復と再構築―オスカル以降の“男装の少女”(森川久美『ヴァレンチーノ・シリーズ』;曽祢まさこ『不思議の国の千一夜』といがらしゆみこ・栗本薫『パロスの剣』 ほか)
補章 “男装の少女”その後―ゼロ年代の“男装の少女”(葉鳥ビスコ『桜蘭高校ホスト部』;水城せとな『放課後保健室』)
著者等紹介
押山美知子[オシヤマミチコ]
1998年東京女子大学文理学部日本文学科卒業。2001年専修大学大学院文学研究科国文学専攻修士課程修了。2006年専修大学大学院文学研究科日本語日本文学専攻博士後期課程修了。現在専修大学人文科学研究所特別研究員、専修大学非常勤講師として、日本の少女マンガ及び現代文学に関する研究活動を継続中。著書に『少女マンガ ジェンダー表象論―“男装の少女”の造形とアイデンティティ』(彩流社、2007年2月、第3回女性史学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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