内容説明
アメリカ合衆国の源泉であるピューリタニズム理解は、これまで厳格で抑圧的な暗いイメージが支配していた。本書は、タウンレコード、教会史、裁判記録、などの膨大な一次資料から、まったく異なった初期アメリカのピューリタニズムの実像を浮かび上がらせる。それは、イギリス本国のピューリタン革命の改革をはるかに凌駕した教会組織、法制度、税制にかかわる大胆な変革であった。
目次
第1章 「専制的か」、あるいは「民主的か」?―植民地政府の生成
第2章 土地、税、そして参加―タウン政府の生成
第3章 神聖なる統治―聖徒の権力化
第4章 公正な社会―倫理、法、そして権威
第5章 「もう天国にいるのですか?」―マサチューセッツ、ケンブリッジにおける教会とコミュニティー
著者等紹介
ホール,デイヴィッド・D.[ホール,デイヴィッドD.][Hall,David D.]
ハーヴァード大学卒業後、イェール大学で博士号取得し、ボストン大学で教鞭をとり始める。1989年から、ハーヴァード大学神学部でバートレット・ニューイングランド教会史教授として2008年まで務め、以降バートレット研究教授として現在にいたる
大西直樹[オオニシナオキ]
国際基督教大学(ICU)教養学部およびAmherst College卒。ICU比較文化研究科博士後期課程満期退学、学術博士。1981年からICU教養学部教授(アメリカ文学・アメリカ学)として教鞭をとり現在にいたる。アメリカ学会監事、日本エミリィ・ディキンスン学会会長、初期アメリカ学会会長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。