内容説明
韓国は、朴正煕モデルを越えられるか?1970年代に投獄された代表的知識人が、韓国市民運動の立場から準戦時国家動員体制・朴正煕時代を複合的にとらえ直す。日韓国交正常化50年に向けて、総動員体制を考える。
目次
第1章 開発動員体制の構造的性格
第2章 朴正煕時代の強圧と同意の相互関係
第3章 ヘゲモニー構成の過程と「ヘゲモニーの亀裂」
第4章 「複合的進歩」分析の枠組みにむけて―朴正煕時代の再評価と近現代の歴史像の再構成
著者等紹介
〓喜〓[チョヒヨン]
1956年生まれ。ソウル大学社会学科卒、延世大学社会学科博士。現在、聖公会大学教授・NGO大学院教授、民主化のための全国教授協議会代表、市民団体「参与連帯」執行委員、副委員長。米国USC大学、カナダUBC大学、台湾新世大学、恵泉女学園大学客員教授。批判社会学会会長、学術団体協議会共同代表、聖公会大学民主主義研究所所長歴任。70年代ソウル大学在学中に軍事独裁政権に反対して投獄され、80年代には大学院などで社会学を専門にしながら韓国の「社会構成体論争」を展開した講壇の学者
李泳采[イヨンチェ]
1971年、韓国全羅南道生まれ。恵泉女学園大学教員。98年来日、慶應義塾大学大学院単位取得卒業。専門は日韓・日朝関係。日韓の市民団体の交流のコーディネーター、韓国語、韓国映画や映像を通して現代を語る市民講座の講師を務める
牧野波[マキノナミ]
1979年、愛知県生まれ。現在東京外国語大学博士後期課程在籍中。研究テーマは「韓国の歴史記念施設とナショナリズム」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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