内容説明
サブカル分析が「詩性」の発現と相即する「場」を形成し、畏怖の念をもって「作品」に分け入ったとき、真に対象化できたという官能的悦びが待っている。このような映画時評の射程を感知するために文章を縦断し、のちに観るべき映画を策定すべし。
目次
犯罪の瘴気、犯罪連鎖の作為―古澤健監督『怯える』
映画というカフカ―黒沢清について
押井守の実写映画にはショットが存在しない
われわれは殺されたがっている―渡辺謙作監督『ラブドガン』と殺し屋映画の系譜
観客心理を切り刻む鋏の蠱惑―池田敏春監督『ハサミ男』
多元的に交錯し、連鎖する穴、穴、穴―風間志織監督『せかいのおわり』
終結場面を疑問形に宙吊ること―日向寺太郎監督『誰がために』
観客を覚醒させる「逆転」と「痛み」―豊田利晃監督『空中庭園』
時間感覚の迷宮―オムニバス映画『乱歩地獄』
「出現の映画」、二十一世紀的な―大森立嗣監督『ゲルマニウムの夜』
これが新しい“演出”の六原則〔ほか〕
著者等紹介
阿部嘉昭[アベカショウ]
北海道大学大学院文学研究科准教授、評論家、詩作者。1958年、東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒業。1994年、キネマ旬報社退社後、評論家や大学講師として活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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