内容説明
驚くべき、封印されたもうひとつの歴史をひもとく。多文化共生・多文化主義の国カナダが乗り越えてきた道とは―「白い大地」の「白さ」(ホワイトネス)と「闇」を問う。
目次
第1部 白人社会の「内なる脅威」―精神障害者の処遇(カナダにおける優生学;優生学の展開(1)―第一次世界大戦まで
優生学の展開(2)―第一次世界大戦から一九三〇年代初頭まで
優生学の展開(3)―断種法論議の再燃と衰退
「中間的存在」の処遇と白人性)
第2部 白人社会の「外なる脅威」―非白人の処遇(中国人移民と白人;先住民インディアンと白人)
第3部 白人の序列化―一九二〇年代前半の移民政策を手がかりに 補論(「好ましき国々」と「好ましからざる国々」;小委員会史料の分析)
著者等紹介
細川道久[ホソカワミチヒサ]
1959年岐阜県生まれ。東京大学文学部、同大学院人文科学研究科博士課程をへて、現在、鹿児島大学法文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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