内容説明
御宿・岩和田七つの浦に「海女の黄金時代」を写し撮った貴重な写真作品群。昭和6年から30年余の海女の記憶が、いま鮮やかによみがえる。
著者等紹介
岩瀬禎之[イワセヨシユキ]
明治37年(1904)2月7日、千葉県御宿町に生まれる。大正13年(1924)、明治大学法科卒業。ドイツのローライフレックスカメラ主催の懸賞写真展で二位入選。昭和32年(1957)、毎日新聞社主催日本写真美術展に於いて「海女の群像」が内閣総理大臣賞に入賞。その他、国際写真サロンに数回入選する。平成13年(2001)2月19日、97歳で亡くなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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gtn
17
なぜ著者が34年間も被写体を追ったか。あまりにも美しいから。なぜそう感じたか。著者にとっては非日常であっても、被写体は日常だったから。そして、著者には羞恥があったが、被写体にはそれがなかったら。繕わずありのままの人は、往々にして畏敬の対象となる。2020/01/30
ヒラP@ehon.gohon
10
海女たちの逞しさに圧倒されます。おまけのように付された男たちの写真の陰の薄さが哀しかった。海女さんの本を読んで再読。こちらの方が素朴感があって、安心感がありました。舳倉島と房総の違いでしょうか。2016/08/12
ヒラP@ehon.gohon
2
なんとも眩しい写真集です。かつて千葉は御宿の観光ポスターで、海女さんの堂々とした半裸像を目にしてから気になっていました。海女さんたちは半裸、男衆もほとんど裸で漁に出かけて、それが当たり前だった時代は理屈抜きに自然で開放的でわかり会えた社会があったのだと感じました。いろいろなものを失っていくことを社会発展と思いつつ、そんな時代 では、自分は生きられないだろうと感じました。2013/03/28
ともたか
0
昭和30年代の房総半島、海藻取りの海女の写真集。 もはや昔むかしの話。2014/10/02