内容説明
本書はベトナム戦争と冷戦をめぐるケネディの認識と行動そして外交政策の特徴を、「一九六三年」に焦点を当て三部構成で振り返る。
目次
序章 ケネディ外交とベトナムの蹉跌(偶像崇拝をめぐる論争;見果てぬ夢;歴史の分岐点)
第1部 冷戦の熱き戦場(フルシチョフとの握手;北京・モスクワ・ハノイ;自由世界の橋頭堡;危険な自己欺瞞;脅威は外から;神道社団の方法)
第2部 撤退をめぐる煩悶(ベトナムからの離脱;段階的撤退計画;もう一つの好機;米国内政治の制約)
第3部 交渉解決への遠い道(ベトナム中立化構想;ハノイ=サイゴン秘密交渉;ラオスのトラウマ;不信の二重奏)
結論 介入深化の力学(米ソ協調の限界;戦場にとどまる決意;見えぬ和平への展望;ケネディ神話の逆)
著者等紹介
松岡完[マツオカヒロシ]
1957年熊本県生まれ。政治学者(アメリカ外交史)。東京大学教養学部卒業。筑波大学大学院社会科学研究科博士課程修了(法学博士)。立命館大学国際関係学部助教授を経て、現在、筑波大学人文社会系教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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