内容説明
ケルトの来歴をわかりやすく解説。ヒーニー、イェイツ、ハーン、ジョイス、シング、南方熊楠や『アーサー王物語』『ケルズの書』などを通して山里と谷間の奥にケルティックな民話を生み出した我が国と、妖精たちに育まれたアイリッシュ・ケルトの、霊的な共通点に想いを馳せる。
目次
第1章 ローマ人の悪夢
第2章 周縁に生きる
第3章 ケルトと妖精
第4章 アラン島
第5章 ブルターニュ
著者等紹介
松島駿二郎[マツシマシュンジロウ]
1942年生まれ。上智大学卒。海外ガイドブックなどの取材、編集歴30年、訪問国と地域は100以上(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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中島直人
9
(図書館)徒然なるままにケルト文化に関する著者の随想を辿ることが出来る。以上。2018/06/11
belle
3
本棚を眺めていたら、この本と目が合った。8年近く前の購入時のレシートが挟んだまま。この本を読みながら、ケルトに関する本は他には?とごそごそしたら、いろいろ発掘できました。鶴岡真弓。司馬遼太郎。田辺保。堀淳一。などなど。「興亡の世界史ケルトの水脈」と「鶴岡真弓対談集ケルトの魂」の2冊が積読状態なのは我ながらもったいない。この2冊読みます!2020/04/15
Koning
3
残念な一冊。古き「悪しき」ケルトのイメージで書いちゃいましたって本ですね。無理やり日本との共通点をとか、まぁケルト系の文化をちょっとかじった感じの人が感染する病気をそのまま引きずっちゃったようで。ケルト=アイルランドしか思い描けない人でアイルランド観光のお供にはいいかもしれないけれど、コンウォールやブルターニュに行く人にはお勧めできない。なんというか、ウェールズスルーしてるとか馬鹿だろこいつと、つい本気で本を投げつけそうになったのは内緒。なんだろなぁ、やっぱり古き悪しき勘違い系ケルト伝説の本ですなこれ。2012/07/14
鳩羽
3
ユーラシア大陸を中心に置いたとき、その周縁に位置する(ケルト文化の色濃く残る)アイルランドと日本の類似性を見つけていこうとする本……というより、ちょっとした発見や思いつきを綴ったエッセイ風の文章だった。論理的ではないし学術的でもないのだろうけど、そして時代やエピソードが飛んだり重複したりもするんだけど、気楽に読めて、尚且つ異郷へ出かけてる感じもあって楽しい読書だった。2012/07/10
せきぐち
0
卒論資料。2017/04/09