内容説明
南西太平洋の辺境の島で繰り広げられる結婚と離婚。シングルマザーは苦境に陥ることなく普通に生活している?!彼女たちを支える相互扶助の文化的装置とは?現地で生活をともにした著者が、日常を生きる人間の活力を基点に、家族、ジェンダー、法、歴史と交錯する今日の伝統を活写する。
目次
第1章 理論的背景
第2章 民族誌的背景
第3章 辺境の歴史―パリアウ運動とD地区
第4章 婚姻慣行の持続と変容
第5章 結婚生活とジェンダーの政治学
間奏 南太平洋の恋愛日記―ケンと二人の女たち
第6章 扶養の「問題」の社会的背景
第7章 日常に埋め込まれた扶養
第8章 扶養の近代的実践
著者等紹介
馬場淳[ババジュン]
1975年千葉県生まれ。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程修了。博士(社会人類学)。日本学術振興会特別研究員PDを経て、現在、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所ジュニアフェロー。専門は、社会人類学、法人類学、オセアニア民族誌学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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