内容説明
「コミュニティ」を、人と人が日常のなかで関係を結んでいく動態と考え、そこに作られた仲間、その関係の変化や拡大、再編成のプロセスを追った論考。
目次
第1章 「その災難がいつ降りかかるのか」―奴隷制下、黒人家族別離の物語に浮上するコミュニティ
第2章 外に向かって開かれた家族とコミュニティ―一九〇〇年、ノースキャロライナ州ダーラム市のアフリカ系アメリカ人たち
第3章 シカゴ・サウスサイドの実業家ジェシー・ビンガと仲間たち
第4章 プルマン・ポーターの公共圏―鉄道サービス労働者のコミュニティと「隠されたトランスクリプト」
第5章 政治コミュニティを追い求めるブラック・ラディカリズム―ガーナのアフリカ系アメリカ人亡命者たち
第6章 「黒人神学」と川崎における在日の市民運動―越境のなかの「コミュニティ」
第7章 ヘイシャン・ディアスポラからアフリカン・ディアスポラへ―警察の残虐行為が構築する人種連帯のかたち
著者等紹介
樋口映美[ヒグチハユミ]
専修大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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