出版社内容情報
どんなに絶望していても
幸せはきっとやって来る。
心揺さぶる不朽の名作。
孤独に暮らす職工サイラス・マーナー。
過去の出来事から人、そして神を信じることができなくなり、
心をかたく閉ざしてしまった彼は、
コツコツと貯めたお金を数えるのだけが毎日の楽しみ。
そんな彼のもとにやって来た幼い女の子エピー。
彼女の存在がサイラスの心にぬくもりを取り戻し、
2人の幸せな日々はいつまでも続くと思われたが……。
劇的な展開、重層する伏線、緻密な心理描写がいかんなく
発揮された傑作を、エリオットらしさがいきる訳文で!
旧約聖書に想を得て、劇的な展開のうちに
生の歓喜と不条理をうたいあげた長詩「ジューバルの伝説」
を併録。初訳。
内容説明
批評家ウォルター・アレンが「英語で書かれた作品の中では、他を寄せつけないほど完全な散文物語であり、小さな奇蹟的作品である」と絶賛した『サイラス・マーナー』(1869年)。新しい家族のかたちをも示す心温まるこの物語と対照的に、「創世記」に想を得た長詩「ジューバルの伝説」(1870年)では、生における明と暗、不条理が祝祭的に謳いあげられる。
著者等紹介
奥村真紀[オクムラマキ]
同志社大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。京都教育大学准教授
清水伊津代[シミズイツヨ]
関西大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。元近畿大学教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。