内容説明
食育をめぐって行為する組織や集団と政策の相互作用に注目。社会運動やマーケティングにも応用できる普遍的な文化理論構築を可能にする斬新な論考。
目次
第1章 問題関心と分析視角(食をめぐる現状;先行研究 ほか)
第2章 食育政策の形成過程―「食育」シンボルの構築に注目して(政策化以前の食育をめぐる状況;BSEの発生と「食育」というシンボルの政策への登場 ほか)
第3章 スローフード運動と政策の相互作用(スローフード運動とはどのような運動なのか;日本のスローフード運動:2004年度スローフード運動ヒアリング調査の概略 ほか)
第4章 JAの食農教育活動と政策の相互作用(農業協同組合および女性組織の組織特性と歴史的展開;全国農業協同組合大会決議に見る生活活動の変遷:食農教育に至る経緯 ほか)
第5章 シンボルをめぐる社会的力学(食育をめぐるシンボル構築と再編のプロセス;分析枠組みの一般化に向けて)
著者等紹介
中村麻理[ナカムラマリ]
1968年、愛知県生まれ。名古屋大学文学部を卒業し、(株)中埜酢店入社。マーケティング本部営業企画部に勤務。その後、名古屋大学大学院環境学研究科博士後期課程を経て、名古屋文理大学健康生活学部・フードビジネス学科准教授。博士(社会学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。