論戦「満洲国」・満鉄調査部事件―学問的論争の深まりを期して

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  • サイズ A5判/ページ数 397p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779116278
  • NDC分類 335.49
  • Cコード C0020

内容説明

満鉄調査部とは、後藤新平が創設した植民地経営を担う国策会社・満鉄のシンクタンク。その活動は「在満日系共産主義運動」として大弾圧された。知られざる事件を通して、「満洲国」のあり方や、在満知識人の試行と「満鉄マルクス主義」の意味を問う。

目次

序章 学問的論争の深まりを期して
第1章 満鉄調査部事件の神話と実像―松村高夫氏への反批判を通して
第2章 『満鉄の調査と研究』の批判的検討―松村高夫・柳沢遊・江田憲治諸氏の批判に応える
第3章 満洲事変と「満洲国」の成立―反満抗日運動を中心に
第4章 満洲事変と満鉄経済調査会
第5章 盧溝橋事件と満鉄調査部
第6章 「満洲国」の合作社政策と満鉄経済調査会
第7章 佐藤大四郎と「満洲」における農村協同組合運動
第8章 橘樸と満鉄調査部事件・合作社事件の思想的背景―「左翼アジア主義」の生成
補章 抄録「元山ゼネスト―一九二九年の朝鮮人民のたたかい」

著者等紹介

小林英夫[コバヤシヒデオ]
1943年東京生まれ。東京都立大学法経学部卒。同大学大学院社会科学研究科博士課程修了。駒澤大学経済学部教授を経て、早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授

福井紳一[フクイシンイチ]
1956年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。明治大学大学院文学研究科博士前期課程修了。早稲田大学アジア太平洋研究センター特別研究員。日本獣医生命科学大学講師・駿台予備学校日本史科講師を兼任。日本近現代思想史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yamamoto56

1
小林英夫は、学界では、原朗氏の博士論文を丸ごとかっぱらって自著を出した人間として誰もが知る超有名人だ(原朗『創作か盗作か 「大東亜共栄圏」論をめぐって』) そうした小林英夫の盗作行為の「起源」がまさに同書掲載の「元山ゼネスト-1929年朝鮮人民のたたかい」なのだ。 この盗作行為を明らかにしたのは、堀和生氏だった。堀氏は、「小林英夫」が、尹亨彬「1929年元山労働者の総罷業とその教訓」(『歴史科学』1964年2号)から文字数にして48%の盗作剽窃を行ったことを暴き出したのだ。 決して許されない行為であろう 2020/11/09

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