内容説明
「文字」を演説とは異なるメディアとして利用し、テクストを読者に再帰的に解釈させるイソクラテスが発したメタメッセージ/「レトリック」とは何だったのか?―。
目次
序章 隠れた哲学の伝統―イソクラテスのレトリック
第1章 主体創出のコミュニケーション空間―「民族祭典演説」におけるアテネの社会診療
第2章 文字の哲学―「アンティドシス」のメディア
第3章 教育、統治性、倫理―真実の語りとしての「ニコクレス」
間奏 哲学と哲学の分岐点
第4章 美の暴力―ヘレネの力
第5章 倫理としての哲学―レトリックと哲学
著者等紹介
柿田秀樹[カキタヒデキ]
1969年2月生まれ。獨協大学外国語学部准教授。1991年、明治学院大学卒業。1993年、ニューヨーク大学大学院修士課程修了。2001年、アイオワ大学大学院博士課程修了(Ph.D)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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