内容説明
日常風景の中に抽象的な美しさはいくらでも潜んでいる。大切なのはそのことに気付くかどうかということだけ。そのことに気付くヒントがたくさん散りばめられている。抽象画の技法をやさしく伝える初めての書。
目次
第1章 絵画視点の変え方―手で考える(街で拾った抽象画;風景を接写して見ると;表現するということ;実景から生まれた抽象画 ほか)
第2章 形からの解放とこだわり方―手で考える(視点を変える;日本人の抽象性;まるさんかくしかく;手で考える ほか)
著者等紹介
金子善明[カネコヨシアキ]
1948年、大分県湯布院生まれ。1972年、武蔵野美術大学専攻科油絵修了。1974年~82年、パリ滞在。1975年、エコール・デ・ボザール(パリ国立美術大学)入学。1982年、帰国後作家活動にはいり、絵画教室も主宰。トラジャシリーズ(ミクストメディア=混合技法)など作品多数。個展(フランス、ベルギー、日本=湯布院駅、ABCギャラリーなど)、グループ展、公募展多数。現在、武蔵野美術大学、橿原学院高校講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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nbhd
17
ナゾだ。好きだ。「片手で拍手をしたら、どんな音がする?」的な禅問答のようなもので、抽象画はたいへん奥がふかい。「意識的に無意識を描く」といったようなものか。そもそも、抽象に入門させるというのが語義矛盾のようでもある。道端のコンクリート壁、ドラム缶の傷痕を撮影して、心地よくフレーミングすれば抽象画だ、などと解説している。そこに心地よさの規準は見当たらず、ふんいきだ。「語りえないことについては、沈黙するほかない。」という言葉を思い出したりした。2017/11/04
せがわ
1
別に制作をするわけでもなんでもないのに読んでみた。タイトルに偽りなしで、まさに「視点が変わる」瞬間を見ることができて大変興味深かった。純粋な抽象は別に嫌いでもないなって思った。2014/05/30
T
0
『形からの解放』 その発想力が楽しくて、一気に読めました2021/03/28
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