戦死とアメリカ―南北戦争62万人の死の意味

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戦死とアメリカ―南北戦争62万人の死の意味

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  • サイズ A5判/ページ数 344,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779115660
  • NDC分類 253.06
  • Cコード C0022

出版社内容情報

●内容紹介(版元ドットコムより)
米国史上最大の戦死者をだした南北戦争。南部人も北部人も、いかに死を迎えるべきか、戦争の現実を直視することを余儀なくされ、同時に国家と文化を再定義することになった。死への対処は米国人の基本的な仕事となった。

●目次(版元ドットコムより)
日本語版序文

第一章 死ぬこと――「己の命を捧げる」
第二章 殺すこと――「よりつらい勇気」
第三章 埋葬すること――「死者をケアする新たな経験」
第四章 名前をつけること――「無名という意味ある言葉」
第五章 実感すること――民間人の喪の務め
第六章 信じることと疑うこと――「この大量殺戮にはどのような意味があるのか?」
第七章 説明すること――「死者に対するわれわれの責任」
第八章 数を数えること――「何人? 何人?」
エピローグ――生き残ること

訳者あとがき
索引

内容説明

南北戦争は米国人にとてつもない仕事を与えた。それは、国家救済か分離か、奴隷制廃止か存続か、戦争に勝利するか否か、といった南北戦争世代の欲求とこれまで考えてきたこととは大きく異なるものだった。「いかに死を迎えるべきか」。これまで考えてきた概念を覆す戦争の現実を直視することを余儀なくされたのだ。そして同時に「国家」と「文化」を再定義することにもなった。「死への対処」は南北戦争を生きた米国人の基本的で必要な仕事であった。

目次

第1章 死ぬこと―「己の命を捧げる」
第2章 殺すこと―「よりつらい勇気」
第3章 埋葬すること―「死者をケアする新たな経験」
第4章 名前をつけること―「無名という意味ある言葉」
第5章 実感すること―民間人の喪の務め
第6章 信じることと疑うこと―「この大量殺戮にはどのような意味があるのか?」
第7章 説明すること―「死者に対するわれわれの責任」
第8章 数を数えること―「何人?何人?」
エピローグ 生き残ること

著者等紹介

ファウスト,ドルー・ギルピン[ファウスト,ドルーギルピン][Faust,Drew Gilpin]
1947年ニューヨークに生まれ、南部ヴァージニア州で育つ。歴史学者。ハーバード大学第28代学長。1968年、ブリンマー大学卒業。1975年、ペンシルベニア大学でPh.D.取得。同年、ペンシルベニア大学助教授となる。その後も研究と教育を重ね教授に昇進。南北戦争期を中心としたアメリカ南部史の専門家として、また南北戦争期における女性の役割の変化について新たな見解を展開。2001年、ラドクリフ大学研究所所長就任

黒沢眞里子[クロサワマリコ]
専修大学文学部准教授。筑波大学大学院(国際関係学)修士。桜美林大学大学院(学術)博士。専門はアメリカ人の死生観と墓地の歴史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スカイバニラ

5
本書は南北戦争によって産み出された戦死者が、生き残った人々と残された家族にどのような変化をもたらしたかについて書かれています。南部、北部の新聞にも広告が掲載され活況を呈するエンバーミング。北部で朽ちたままに放置される南軍兵士の遺体、その逆に南部で放置される北軍兵士の遺体。戦場で埋葬された戦死者を国立墓地へ移送する再埋葬に対し、連邦政府の公的機関がその業務を担った北部。一方南部では女性達の草の根運動から広がりをみせた南軍戦死者の埋葬。本書は米国の死生観や、当時の戦闘後の様子等がわかる資料になると思います。2011/02/16

gerogeC

4
言葉が糞の役にも立たないような屍の山にどう対処すべきか。実務的・統計学的・精神的あらゆる意味における埋葬は、来たるべき二つの大戦を見越した、国を挙げての壮大な「練習試合」として機能した。このリハーサルを対価としてアメリカは二つの勝利を購い、またさらなる血なまぐさい貯金を獲得した。ただしこの貯金は(外貨両替を忘れたため)祖国から遠く離れたアジアのジャングルではどうやら通用しないようだった。文字通りの巨額の負債とウォルナットの棺をワイヤーにぶら下げてヘリコプターが飛び立つ。2018/01/06

富士さん

3
死ぬ時の欺瞞、殺す時の快楽、祀る時の打算、そして知る時の無情。戦争につきものの全てがうまくまとめられ、しかも手紙や記事を絡めて感動的に物語られていて、素晴らしい一冊でした。並行してクレフェルトさんの『戦争文化論』を読んでいたので、その具体的な戦争での事例をこの本から見い出せることも興味深かったですし、南北戦争でねじ曲げられてしまった人々の心が、その後のアメリカという国の形成や金ピカ時代の心性にどのような影響を与えたのかも思い至ることの出来る内容で、いろいろな切り口から読むことの出来る本だと思います。 2013/12/02

メルセ・ひすい

2
14-28 赤30 ★人間だって? 十分すぎるくらいいた。皆死んでいた。明らかに。一人を除いて。小部隊を止まらせたところに。まだ生きて横たわっていた。…北軍軍曹で、傷だらけで、嘗ては恰幅の良い立派な紳士だったろう。彼は仰向けに横たわり、痙攣しながら呼吸をし、荒い鼻息を立て、頬をネットリと流れる泡をブツブツと飛ばし、泡は首や耳の周りに溜まっていた。頭蓋骨のコメカミの上のあたりに弾丸の通った溝があった。そこから脳味噌が塊となって流れ出していた。人間がこんなチッポケな脳味噌とうまくやってきたとは…2010/12/11

hurosinki

1
下から積み上げる記述。マクロな話は比較的少なく、小説や手紙、手記や詩などで南北戦争当時のアメリカ人がどう死に対していたかを把握しようとする。戦傷者の95.5%が銃創だとか、リー将軍が士気の維持のためにゲティスバーグ以後は死傷者数を故意に少なく見積もったとかのこぼれ話がいろいろと2018/12/04

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