内容説明
個人と国家が緊密で緊張関係にある国・アメリカ。アメリカ史への新たなる切り口。
目次
第1部 アメリカ人アイデンティティの形成と記憶の構築(フランクリンに見るイギリスの国民形成とアメリカのアイデンティティ;美徳の共和国とマーシー・ウォレンの『アメリカ革命史』;飢餓と追放と復讐―アイルランド人ディアスポラと飢饉の記憶)
第2部 二〇世紀アメリカの国家と個人の拡大(離婚訴訟に見る婚姻の意味とその変化(一八一四年‐一九三三年)―ノースカロライナ州の場合
二〇世紀アメリカ民主政への接近視角―ヘンリー・アダムズの近代認識とその歴史理論
喫煙と共同体秩序―一九二七年のラッキーストライク広告に見る愛国女性像)
第3部 人種的境界に挑戦する国民意識(ブラック・パワー・サリュートのシンボリズム―黒人アスリートに対するイメージの構築・脱構築;「ハワード・ビーチよ、聞いてるか?ここはヨハネスブルグじゃないんだ!」―暴力、人種主義、多様な「われわれ」)
著者等紹介
金井光太朗[カナイコウタロウ]
東京外国語大学大学院総合国際学研究院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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