内容説明
子ども時代に、子ども時代だからこそ生み出された数々の「作品」に目を向け、「子どものための大人による文学(児童文学)」ではなく、「子どもによる文学」を探究する画期的な論集!「ジューヴェニリア」研究に必携の書。
目次
序説
第1部 子どもが書いた作品(一九世紀におけるジューヴェニリア―概観;遊びと見習い修業―ファミリー・マガジンの文化;デイジーが知っていたこと―ものを書く子どもの認識論;文学のジューヴェニリアの定義と表示)
第2部 作家論(ジェイン・オースティン―あの面喰らわせる「子ども」;終わりなき模倣―オースティンとバイロンの初期作品;エリザベス・バレット・ブラウニングの子ども時代の作品集―「四歳でわたしはペガサスに乗った」;自伝とジューヴェニリア―シャーロット・ブロンテの初期作品における分裂した自己 ほか)
著者等紹介
アレグザンダー,クリスティーン[アレグザンダー,クリスティーン][Alexander,Christine]
ニュー・サウス・ウェールズ大学英語科教授、オーストラリア人文科学アカデミー研究員、イギリス、ケンブリッジ大学クレア・ホール客員研究員。ブリティッシュ・アカデミー受賞本『シャーロット・ブロンテの初期作品』、『シャーロット・ブロンテ原稿書誌』の著者、ブロンテ姉妹、ゴシック文学、ジェイン・オースティン、風景ガーデニング、批評的編集、文学的初期作品など他の側面についてのエッセイも発表している。現在ジューヴェニリア・プレスの総編集長
マクマスター,ジュリエット[マクマスター,ジュリエット][McMaster,Juliet]
カナダ・ロイヤル・ソサイエティーの研究員で、ジューヴェニリア・プレスの創立者、クリスティーン・アレグザンダーが引き継ぐまで総編集長。デフォー、リチャードソン、スターン、バーニー、エミリ・ブロンテ、ジョージ・エリオットを含めてその他の小説家に関する論文多数。また子どもの文学について、初期作品について執筆している。アルバータ大学の大学教授職を引退
芦澤久江[アシザワヒサエ]
静岡英和学院大学短期大学部教授。ブロンテ、児童文学、比較文化、ヴィクトリア朝文化などを研究
杉村藍[スギムラアイ]
名古屋女子大学短期大学部准教授。ブロンテ姉妹、ヴィクトリア朝文化、英語教育(CALL)などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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