内容説明
赤(平岡)と黒(ブラック)の対決。マチャアキによるラストソロ、バップ的平岡節全開。
目次
二代目快楽亭ブラック襲名宣言としての「英国密航」
ブラック出世作「朝鮮人の恩返し」
当代快楽亭ブラック、凡器に非ず
猥談の品位
「オマン公社」と国家の死滅
「オナニー指南」から「イメクラ五人廻し」へ
変態「野ざらし」
「一杯のかけそば」とブラックの猛烈なるパロディ
快楽亭ブラックの「全女番」
「ふたなり」でも快楽亭は上々
快楽亭ブラックの「文七ぶっとい」
「人性劇場」、任侠道はこうひっくり返す
「道具屋、松竹篇」の風呂敷の荷ほどき
ブラックの「怪獣忠臣蔵」
けとけと
「せむし茶屋」
じょうよ価値学説史(3)「お血脈」
著者等紹介
平岡正明[ヒラオカマサアキ]
1941年東京・本郷生まれ。早稲田大学文学部露文科中退。1963年『赤い風船あるいは牝狼の夜』刊行後、猥褻図画頒布容疑で指名手配。1964年『韃靼人宣言』で評論家デビュー。1990年『大歌謡論』で第4回大衆文学賞研究賞、1993年『浪曲的』で斎藤緑雨賞受賞。1992年から1994年まで「ハマ野毛」を編集・刊行。2009年7月9日逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
がんぞ
4
広沢飄右衛門の『英国密航』は演台に英国旗を広げた演技テレビで見た覚えがあるが、「道中尽」は記憶にない。テレビなどつまらん。平岡の書記するブラックの演目はかなり物騒なもので、変態性欲、パロディ、創価学会員も在日も席に居るだろうに「差別しまくることで差別語の価値を低めたい」『朝鮮人の恩返し』など。いずれの演目も平岡によって、深い造詣が籠められていることがわかる。jazzのように。平岡自身の死が近いことを予感するように死を笑い飛ばすネタ多い。本当に円谷英二は「怪獣キャラで忠臣蔵を作りたい」など言ったのだろうか?2015/12/02
姉勤
1
いろんな意味でよくそのママ活字にした。な感想。下品、差別、下世話な内容より、すぐ脱線する事に顰蹙。根多にはバカ笑い出来ました。2012/03/29
南註亭
1
まづ平岡本としては最大級にタイトルがつまらない。内容はそれなりに平岡節が聞けるのだが、文章が入り乱れていて読むのに疲れます。誤字もめだちます。著者校正をまともにできる心身の状態ではなかったということでしょうか。だったら編集者がしっかりと仕事をすればいいだけのことなのだが、それが……ねぇ……。内容的には3.5、文章は3、本としては1。平岡さんの本でこれほどツライ評価をしなければならないのは悔しいですね。2011/04/23
renren
1
ひとりよがり。2010/04/28
halfpint
0
平岡正明ラスト。2009/12/19