内容説明
実存を探りつつ近現代文学を読む。
目次
第1章 鬼退治の旅―夏目漱石『坑夫』
第2章 父親探しの夢―夏目漱石「夢十夜」
第3章 汚泥に咲いた花―森鴎外『雁』
第4章 偶然を必然になしえるか―夏目漱石『彼岸過迄』
第5章 ちぐはぐな表現・甘い認識―芥川龍之介「地獄変」
第6章 一町民に託された江戸の心情と風物―岡本綺堂「川越次郎兵衛」
第7章 杜撰な文体・うつろな心情―堀辰雄「風立ちぬ」
第8章 「世間」に振りまわされた男―太宰治『人間失格』
第9章 自決への序文―三島由紀夫『金閣寺』
第10章 大衆文学作品の宿命―松本清張『球形の荒野』
著者等紹介
岡田量一[オカダリョウイチ]
1934年、東京に生まれる。東京大学卒業。都立商科短大を経て、1984年新潟大学教育学部教授。2000年定年退職。米文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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