内容説明
文学者・宗教家として苦闘した生涯を、詳細な史料探索で復元する初の評伝!明治中期、徳富蘇峰に見出され健筆を揮う。『帰省』でベストセラー作家に。国木田独歩、田山花袋らと交流。後半生の聖学院神学校、『国民評論』などでの評論家、宗教家としての活躍…その知られざる軌跡。
目次
第1部 少年時代から上京へ(少年時代―寺子屋・小学校・漢学塾・福岡中学;東京専門学校時代)
第2部 民友社時代(民友社時代1 『帰省』習作時代;民友社時代2 『国民新聞』での活躍;民友社時代3 論争する湖処子;若き湖処子夫婦―服部家宛て書簡と葉書集;小説と詩の概観;詩の概観―湖処子兄弟詩集『心の緒琴』と『佳友会雑誌』など単行本を中心に)
第3部 聖学院時代(聖学院神学校時代1 ディサイプルス派入信前後;聖学院神学校時代2 活躍する宗教家;聖学院新学校時代3 終わりの始まり)
第4部 『電報新聞』と『国民評論』時代(『電報新聞』時代;『国民評論』時代)
第5部 苦闘と混乱の晩年(苦闘と混乱の晩年1 生真面目なキリスト教出版物;苦闘と混乱の晩年2 狂ったのかそうでないのか;苦闘と混乱の晩年3 霊性革命を唱える宗教家)
著者等紹介
木村圭三[キムラケイゾウ]
1946年福岡県生まれ。1972年早稲田大学文学部日本文学科卒業。熊本県立熊本高校、福岡県立朝倉高校、久留米高校、公立三井中央高校教諭を経て2007年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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