ミルトンと十七世紀イギリスの言説圏

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ミルトンと十七世紀イギリスの言説圏

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  • サイズ A5判/ページ数 507,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779114175
  • NDC分類 930.25
  • Cコード C0098

内容説明

本書は、十七世紀イングランドにおいて形成されたあらたな言説空間の性格を明らかにすることをめざすと共に、従来のミルトン研究とは少し視点を変えて、十七世紀当時の出版界を席巻したパンフレット出版を中心とした印刷出版文化のなかにミルトンを位置づけようとする試みである。それは、ミルトンがパンフレット論争に参入して、数多くの散文パンフレットを出版したという事実による。従って、これまで無視されがちな周縁的領域である宗教論争、説教、反カトリック・プロパガンダ、アイルランド・スコットランド報道、検閲をめぐる議論などのパンフレットに焦点を合わせて、大衆的出版物やニュース報道などが社会のなかでどのように流通して言説圏を形成したのかをさぐりながら、ミルトンの文学テクスト読解にもあらたな示唆を与える。そして、十七世紀イギリス文学・文化研究に書物史・出版文化史の面からあらたな知見を提供する示唆に富む労作である。

目次

萌芽的公共圏としての十七世紀言説圏
煽情的ジャーナリズムとプロテスタント国家意識の発展
『殉教者列伝』とプロテスタント国家意識の生成
宗教論争の言説圏―勧告論争からスメクティムニューアス論争へ
内戦がもたらしたもの―共和主義と帝国主義をめぐって
文明と野蛮のはざまで―アイルランド、スコットランドとブリテン帝国の起源
共和主義の黄昏から想像の帝国へ
王政復古期出版文化とミルトン
『パラダイス・ロスト』のポリフォニー的言説圏
「結婚愛の讃歌」から「食卓談義」へ―楽園におけるカンヴァセイション〔ほか〕

著者等紹介

小野功生[オノコウセイ]
1956年生まれ。国際基督教大学教養学部人文科学科卒業。カリフォルニア州立大学ポモナ校修士課程修了。国際基督教大学大学院比較文化研究科博士後期課程満期退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ころりん

0
没後10年に関わらせていただいたのをきっかけに読書。 「ミルトン」なんて、年表ぐらいでしか知らなかったけれど、17世紀の英国王政復古という激動期に圧倒されて、前提知識の不足を痛感です。 長老派、アイリッシュ、スコティッシュへのイングランドの言説。 教皇派と王党派の誹謗中傷、そして血を流し合う時代の生き様。 「ウェストミンスター会議」の背景をこうして知っていた小野さんは、長老教会の神学をどう思っていたのだろう。 270頁以下のバフチンの旧約理解が一番の収穫。 ただの高尚な詩人じゃなかったのだよ、ミルトンは。2018/10/02

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