出版社内容情報
ブラジル・バイーアの田舎町を定点に、変動する社会を厳しく見つめてきたアマードがついに到達した人間讃歌。奥地から来た神話の女ガブリエラは小説世界を解放した。笑いとエロスに満ちたカーニバル的世界に酔しれてほしい。
ブラジル文学、ラテンアメリカ文学
内容説明
ブラジルの大いなる語り部アマードの小説の集大成。エロスに満ちたカーニバル的世界。
著者等紹介
尾河直哉[オガワナオヤ]
1958年生まれ。カーン大学DEA取得。早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。現在、早稲田大学他講師。ロマンス諸語文学専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
魔術か?!覚醒か?!本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Nobuyuki Araki
5
近代ブラジルの小都市を舞台に政治、殺人、恋物語が複雑に絡み合う巧みな構成が見事。女性陣と郷土料理が魅惑的で、丁子(クローブ)と肉桂(シナモン)の色彩豊かで香り立つカーニバル的世界を堪能。マルケスやアジェンドとも違う快楽な南米小説でした。2012/12/04
Eu
1
世の中がいい方向に傾いていくそのダイナミックなうねりを大勢の人間関係で描き出していておもしろかった。そもそも小説において世の中がよい方向に傾くことがあるというのがまず新鮮だった。「おいらのそばで女にゃ泣かせねぇよ。笑ってもらいましょ」みたいな、書き出しながら笑っちゃうくらいクサいセリフも、この作品の中で言われると痺れてしまう。マルヴィーナがかっこいい。2023/09/11
三つ編みのMari
1
ジョージ・アマードの作品は『砂の戦士』の方が好み。で 2021/03/11
リズール
0
12月12日に行われた第27回リーダーズ・ネストで紹介されました。2012/12/12