出版社内容情報
舞台は革命前夜のパリ…権謀術数、渦巻く欲望。王侯貴族、民衆、詐欺師(カリオストロたち)が入り乱れた。ルイ16世の治下、フランスに生じた奇怪な出来事。これは歴史学が事実を詳らかにしている。とはいえ、ここには多様な要素が凝縮されていた。マリー・アントワネットの「首飾り」をめぐる出来事について、ハンガリー人セルブは優雅に緊張感をもって語りかける。そして近づきつつある革命の裏面が浮かびあがる。
内容説明
フランスで起きた奇怪な出来事!近づきつつある革命の「裏面」が浮かびあがる。舞台はルイ16世治下、革命前夜のパリ。権謀術数、渦巻く欲望…王侯貴族、民衆、詐欺師(カリオストロたち)が入り乱れた。王妃の首飾りをめぐる事件について、ハンガリー人セルプの筆は優雅に緊張感をもって描く。
目次
首飾り
伯爵夫人
グランセニョール
魔術師
ヴィーナスの植込み
水差しのなかの亡霊
王妃
事件の経緯
幕間劇―フィガロとハーガ伯爵
破裂した首飾り
バスティーユ、国民議会、国王
判決
終末
著者等紹介
セルプ,アンタール[セルプ,アンタール][Szerb,Antal ¨or¨ok¨ose]
1901~1945。作家。セゲト大学教授。1934年『ハンガリー文学史』発表。1941年『世界文学史』刊行。『ペンドラゴン伝説』(1934)および『月光の旅』(1937)が国際的に評価される。しかしアンタールは西ハンガリーのバルフ捕虜収容所で獄死(享年43)。20世紀最高のハンガリーの作家と賞讃される
リンツビヒラ裕美[リンツビヒラヒロミ]
1939年、広島県生まれ。1962‐64年、ドイツ・チューピンゲン大学留学。1969年、立教大学大学院修士課程修了。1978年、ウィーン大学哲学科入学、社会経済史およびオーストリア史専攻。通訳・翻訳科在籍。1987年、哲学博士号取得。1990‐1991年、オーストラリア通商代表部勤務。現在、フリーの通訳および翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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じゅんこ可汗
るき