動物たちの沈黙―“動物性”をめぐる哲学試論

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  • サイズ A5判/ページ数 779,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779113383
  • NDC分類 130
  • Cコード C0010

出版社内容情報

動物は世界をもっているか?《動物性》という観点から、約2500年にもわたる西洋思想史の断面を見事に切り取ってみせた画期的大著。動物たちによる静寂なる喧噪。眠れる森の動物たち。ああ、でも人間は、人間はだね……。

内容説明

動物たちによる静寂なる喧騒。「動物性」という観点から、約2500

目次

動物の無‐言への歩み
仲介者たち
変身と輪廻
さかさまの人間主義
人間性の侵犯
ギリシア的な優しさ
生贄の時代
子羊の勝利
噛み合わない論争
錯乱と夢
さまざまな境界
ああ!でも人間は、人間だね
苦しみと思考
再確立
似たものによる実験
本来の意味と比喩的な意味
動物は世界をもっているか?
存在あるいは他者の彼方に
重苦しい気分
眠れる森の動物たち

著者等紹介

フォントネ,エリザベート・ド[フォントネ,エリザベートド][Fontenay,Elisabeth de]
哲学者。パリ第1大学で哲学を講じた後、現在は執筆活動に専念

石田和男[イシダカズオ]
1948年生まれ。中央大学文学部哲学科卒業。法政大学大学院文学研究科哲学専攻修士課程修了。現在、横浜薬科大学講師。専門は現代哲学、福祉心理学

小幡谷友二[オバタヤユウジ]
1969年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業(西洋文化専修)。中央大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。トゥールーズ第2(ル・ミラーユ)大学博士課程修了。1998年以降「フランスのコンパニョナージュ」現地視察調査に参加。現在、中央大学、明治学院大学、立正大学非常勤講師

早川文敏[ハヤカワフミトシ]
1971年生まれ。京都大学文学部フランス語学フランス文学科卒業。京都大学大学院文学研究科フランス文学専攻修士課程修了。1997‐98年度ロータリー財団国際親善奨学生。パリ第4大学DEA課程修了。京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学。京都大学博士号(文学)取得。現在、京都産業大学、同志社大学、同志社女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NASUCUBE

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一つ言えること。今日の生物学を含めて、動物という概念を規定することはそのまま、ヒトを(攻撃にしろ誘導にしろ正当化にしろ)操作しようとする欲望と必ず連動している。2014/10/11

NASUCUBE

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短い文で総括できない、濃密すぎる著。動物について、あるいは動物に投影した私達について。”動物という奴隷身分”を作成する為の世俗計算に基づく動物性の定義、その妊む明らかな矛盾群へ向けられた同じぐらい長く続くそれへの疑義、両者に動員される夥しい諸科学。動物というものをどう捉えるか、どう動物というカテゴリを作るかという視点で再構成され、新しい顔を露出する思想史。供犠の正当化と異端化。社会性の模範として表象された昆虫。寓意教訓の為に誇張される四足獣の利他的行為。2014/10/11

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