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内容説明
探偵小説、少年漫画、婦人雑誌、演劇、パンク・ロックなど、「古さ」と「新しさ」のイメージの落差を過去の大衆文化がいかに巧みに操作しているかを探る。
目次
序章 「伝統の再創造」―誰が、なぜ、どのように?
第1章 帝都騒然 探偵実話ピストル強盗を捕縛せよ!
第2章 少年漫画の誕生とその変貌についての一考察―街頭紙芝居の『墓場奇太郎』はなぜ『ゲゲゲの鬼太郎』へと変貌を遂げたのか
第3章 一九二〇年代日本・都市と女性
第4章 曽我廼家五郎の実験演劇
第5章 『芸道もの』としての新劇
第6章 メジャー・レーベルと契約した日本最初のあのパンク・ロック・バンドの一九八〇年のデビュー・アルバムから二〇〇六年の結成二六周年記念ボックス・セットにおよぶ音源・映像・談話・記事を概観し、いまだCD音源化されない最初期音源を手がかりに、輸入文化であるロックないしパンク・ロックがいかに日本人の誠実な自己表現となりえたかをさぐる日本文化論
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぞだぐぁ
0
タイトル通り明治から昭和(特に戦前)にかけてのマンガや演劇、さらに女性の衣装などについての論文集。フォントが独特で読みにくいが内容は良い。2017/09/18
rbyawa
0
i095、正直本は「伝統文化の歴史」というのはほとんど作り話という話ではあるものの、特に責める論調でもなく、その作り話を形成していったのはいわゆる大衆でもあるということも同時に語られている。確かに純粋にインテリや好事家の世界だとおかしな伝統の創設は行われてないね…? 大衆のデタラメパワーを借りて「純粋な伝統」の歴史が作られるというのはうん、脂ギッシュだわー…。面白かったのは探偵実話かなー、あとはちょっと途中。最後に一つだけ入ってる戦後の反社会的バンドはなんだろう、これこそが芸術の追求だよね? としみじみ。2018/11/09